抜け毛に毛根がない場合は注意が必要?根元の白い塊についても解説
薄毛が進行している場合、抜け落ちた髪の毛に何らかの変化が見られるケースも少なくありません。皆様の中にも、抜け落ちた髪の毛の根元にある白い塊を見たことがある方もいるでしょう。
では、抜け毛の根元にある白い塊は一体何なのでしょうか。また、抜け毛の根元に白い塊がみられない場合、どのようなことが考えられるのでしょうか。
今回の記事では、抜け毛の根元が変化することに伴う薄毛のリスクや、注意が必要な抜け毛の特徴、抜け毛が多い場合の対策法などについてご紹介します。
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抜け毛に毛根がない場合は注意が必要?
抜け毛に毛根が認められない場合は要注意です。もしかしたら薄毛になり始めているのかもしれません。では、そもそも毛根とは何を意味するのでしょうか。
毛根とは
毛根とは、簡単に言うと頭皮の内側にある見えない部分のことを意味します。毛根には毛球と呼ばれる、毛乳頭細胞や毛母細胞よって構成される球状の部分があります。
毛乳頭には、髪の毛の成長を促すKGF(毛母細胞成長因子、FGF-7とも)を産生したり、髪の毛が正常に成長するためのサイクル(ヘアサイクル)を保ったりする働きがあります。
毛母細胞は毛乳頭の周りに位置している細胞で、毛母細胞が分裂することによって、髪の毛の成長が促されます。
髪の毛は毛根で作られる
毛乳頭からの指示によって毛母細胞が分裂すると、角化した物体、すなわち髪の毛が外へと押し出されます。
髪の毛は長いもので6年以上伸び続けますが、それは毛母細胞が分裂することによって起こります。つまり、抜け毛に毛根が見られないということは、その毛穴で髪の毛の成長が起こっていないない証拠です。
- 髪の毛の根元に毛根がない場合は要注意。
- 髪の毛は毛根で作られている。
- 毛根が認められない場合、新しい髪の毛がその毛穴で作られていない可能性がある。
抜け毛の根元が白い場合は?
皆さんの中には、抜けた髪の毛の目元に、白いものが付着しているのを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。あの白い物体は一体何なのでしょうか。また、抜け毛の根元が白いのは正常なのでしょうか。
白い場合は正常
「抜け毛の根元に白い塊が付いている」場合、その髪の毛および毛穴は正常な状態にあると考えて良いでしょう。
毛根部分にある透明で白い膜のようなものは、医学的には毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれるもので、毛根部と頭皮を繋ぎつなぎとめるために存在しています。
このため抜け毛の根元に毛根鞘が付いているのが正常です。
付いていなかったり小さな毛根鞘だった場合は異常です。
男性型脱毛症・女性型脱毛症などの何らかのトラブルが起こっている可能性があります。
皮脂の場合もある
毛根部に白い塊が付着しているのは、正常なケースが多いのですが、場合によっては、頭皮のトラブルなどが原因となり、白い塊が認められるケースもあります。
それは、毛根部に皮脂が付着している場合です。毛根に付着している白い塊があまりにも大きい場合や、ベトベトしている場合、皮脂の可能性があります。
毛根に皮脂が付着している場合、シャンプーの洗い残しがあったり、汚れや皮脂によって毛穴が詰まったりしている可能性もあります。
皮脂の過剰な分泌は脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)などの頭皮トラブルを招き、薄毛のリスクを高めることもあるため注意が必要です。
- 抜け毛の根元に白い塊が認められる場合、基本的には心配する必要はない。
- 毛根のある白い塊は毛根鞘という髪の毛と頭皮をつなぎとめるためのもの。
- 白い塊があまりにも多い場合、皮脂の過剰な分泌が疑われるため要注意。
注意が必要な抜け毛の特徴とは?
健康的な髪の毛の場合、抜け毛の根元に毛根鞘が認められるだけでなく、全体的に毛根部が丸く膨らんだ、マッチ棒のような形をしています。もし、抜け毛が次のような状態になっている場合、注意が必要かもしれません。
毛髪が細い
毛根の大きさ以前に、髪の毛全体が細くなっている場合、髪の毛に十分な栄養が行き届いていない可能性もあります。
髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長しますが、この際のエネルギーを毛細血管から受け取っています。このため、頭皮への血行不良が見られる場合、抜け毛が細くなって表れる可能性があります。
毛根が黒い
毛根部が黒くなっている場合も、髪の毛に栄養が行き届いていない可能性があります。このような場合も、薄毛になるリスクがあるため要注意です。
毛根部の形が悪い
毛根部が丸く膨らんだ状態ではなく、いびつな形になっている場合、毛根部に炎症を起こしている可能性があります。
毛根鞘に短い毛が付いている
毛根鞘に短い毛がみられる場合、新しく生えてくるべき髪の毛が、古くなった髪の毛と一緒に抜け落ちている可能性があります。原因としては、ヘアサイクルの乱れや、頭皮環境の悪化が挙げられます。
- 髪の毛が健康な場合、抜け毛の根元は丸くきれいに膨らんでいる。
- 髪の毛の根元が黒い場合や、髪の毛全体が細い場合は血行不良が疑われる。
- 毛根鞘に短い毛が見られる場合、頭皮環境が悪化している可能性もある。
抜け毛の対策法
1日に50本から100本の抜け毛であれば気にする必要はありませんが、急に抜け毛の量が増えるような場合は要注意です。このような場合、次のようなことに気を付けましょう。
頭皮環境を清潔にする
抜け毛の量が増えているような場合、頭皮ケアが適切に行われているのか確認してみましょう。特に、頭皮を清潔に保っておかないと、皮脂や汚れ、角質などが混じりあい、頭皮や毛穴に炎症を起こしてしまう恐れがあります。
シャンプーを丁寧に洗い流す
頭皮環境の悪化によって抜け毛が増えている場合、シャンプーを正しく洗い流せていない場合もあるので、丁寧に行いましょう。
特に市販のシャンプーには頭皮や髪の毛にとって有害な成分が含まれていることも少なくないため、シャンプーが頭皮に残らないよう、正しく洗い流すことが重要です。
栄養バランスを改善する
髪の毛も私たちの身体と同様、食べた物から作られています。特に、髪の毛の原材料となるケラチンはたんぱく質の一種であるため、日々の食事でしっかりとたんぱく質を摂取するよう意識することが大事です。
また、血液の循環を促進するため、ビタミン類やミネラル類を摂取することも欠かせません。食事では補いきれない栄養素は、サプリメントを利用するなど工夫すると良いでしょう。
クリニックに相談
自分で努力をしても、どうしても抜け毛の量が減らないような場合、専門のクリニックに相談すると良いでしょう。
単なるお肌の悩みであれば皮膚科に相談するのも良いのですが、抜け毛を伴うようであれば、当院のような薄毛治療専門のクリニックで相談されることをおすすめします。
- 抜け毛の量が増えている場合、頭皮環境を見直してみることが重要。
- 髪の毛が成長するための栄養素を日々の食事から摂取することも大事。
- 抜け毛の量が減らない場合は薄毛治療専門のクリニックで相談することがおすすめ。
駅前AGAクリニックで育毛に関するお悩みを解決
抜け毛は誰にでも見られるものですが、抜け落ちた髪の毛の根元が細くなっていたり、黒くなっていたりする場合、髪の毛の成長に異常が現れている可能性もあります。
髪の毛が正常に育っていれば、抜け落ちた髪の毛の根元は丸くなっており、毛根鞘が見られます。
ただ、抜け毛の根元にあまりにも大きな白い塊が付着している場合や、毛根部がベタベタするような場合、皮脂が過剰に分泌している可能性もあります。
普段から抜け毛の状態をチェックし、頭皮環境の改善や食習慣の見直しに取り組むことで、将来の薄毛のリスクを下げることが期待できます。
自分では対処が難しいという方は、駅前AGAクリニックまでご相談ください。当院では無料カウンセリングも行っていますので、髪の毛に関するお悩みや、治療に関するご相談などございましたら、まずはカウンセラーまでお気軽にお問い合わせください。