植毛を頭頂部にするのは難しい?費用の目安についても解説!

頭頂部

頭頂部の薄毛を治療する方法はいくつかありますが、あまりにも広範囲にわたって薄毛が広がってしまった場合、植毛を行うということも1つの手です。

植毛には大きく分けて人工植毛と自毛植毛という2つの方法がありますが、術後のリスクを考えた場合、自毛植毛の方が安全であり、おすすめの治療法です。

こちらのページでは、頭頂部におすすめの植毛や頭頂部が薄毛になりやすい理由、頭頂部の植毛の費用等について詳しく解説しています。

— 目次 —

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頭頂部におすすめの植毛は?

AGAを発症した場合、M字はげや、つむじ周辺の髪の毛が薄くなるO字はげが進行し始めます。

欧米の方にはM字はげが多くみられるのに対し、日本人には頭頂部が薄くなるO字はげが多くみられます。では、頭頂部にはどのような植毛法がおすすめなのでしょうか。

自毛植毛がおすすめ

植毛法には人工植毛と、自毛植毛の2つのタイプがありますが、後々のことを考えた場合、自毛植毛の方がおすすめです。

人工植毛はその名の通り、人工的に作られた毛髪1本1本頭皮へと植え込んでいく植毛法です。周りに気づかれずに髪の毛を増やせるメリットがあるのですが、1回抜けてしまえば生えてきません。

自毛植毛の場合、髪の毛を毛穴ごと移植するため、髪の毛が抜け落ちたとしても、毛根が生きていればまた髪の毛が生えてきます

人工植毛は拒絶反応を起こす場合がある

人工植毛より自毛植毛の方がおすすめの理由として、人工植毛には拒絶反応のリスクがあるという点が挙げられます。

自毛植毛は自分の髪の毛を毛穴ごと移植する手術なので、拒絶反応を起こす心配がありません。一方、人工植毛はポリエステルから作られた人工毛を頭皮へ植え込むため、人によっては拒絶反応を起こす可能性があります。

AGAの診療ガイドラインで、人工植毛は推奨分類Dの「行うべきではない」とされています。

POINT
  • 植毛には人工植毛と自毛植毛の2種類がある。
  • 人工植毛は髪の毛が抜けたらそれまでだが、自毛植毛の場合は再び髪の毛が生えてくる。
  • 人工植毛には拒絶反応を起こすリスクがあるためおすすめできない。

頭頂部が薄毛になりやすい理由

そもそもなぜ頭頂部が薄毛になりやすいのか、その理由を知っておきましょう。

II型5aリダクターゼが多い

男性がAGA(男性型脱毛症)を発症する原因の1つとして、5αリダクターゼの存在が挙げられます。5αリダクターゼには、男性ホルモンであるテストステロンをより強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する働きがあります。

DHTは男性ホルモンの受容器と結合し、抜け毛を促進する有害なサイトカインを産生します。これにより、徐々に薄毛が進行していきます。

5αリダクターゼにはI型とII型の2種類があるのですが、I型の5αリダクターゼが全身の皮脂腺に多く分布するのに対し、II型の5αリダクターゼは頭頂部に多く分布しています。

そのため、遺伝的にII型の5αリダクターゼが活発に働き、頭頂部の薄毛がみられやすくなるのです。

血行が悪くなりやすい

頭頂部は心臓から離れた位置にあるうえ、重力に逆らって血液を上方へ届けなければなりません。そのため、血行が悪くなりやすいです。血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足し、抜け毛や薄毛のリスクを高めてしまいます。

POINT
  • AGAのリスクを高めるのが5αリダクターゼの働きである。
  • DHTは抜け毛を誘発する有害なサイトカインを産生する元となる。
  • 頭頂部は血行不良になりやすいため薄毛のリスクが高くなる。

自毛植毛を頭頂部にするのは難しい?

ある程度進行してしまった薄毛には自毛植毛がおすすめですが、前頭部の薄毛に対する施術よりも、頭頂部の薄毛に対する施術の方が難しいとされています。その理由は何なのでしょうか。

範囲が広い

頭頂部に対する自毛植毛が難しい理由として、施術範囲の広いことが挙げられます。一般的に、AGAの症状は徐々に進行していきます。

ただ、額が後退していく状況は自分でも目で見て確認しやすいのですが、頭頂部は自分で中々見ることができないため、薄毛の進行を見逃してしまう可能性があります。

また、額が後退してできてしまう薄毛に比べ、頭頂部の薄毛は範囲が広くなりがちです。その事が、頭頂部への自毛植毛の難易度を増している原因です。

ボリュームを出すのが難しい

頭頂部の薄毛は広範囲に広がることが多いため、その分、大量の毛髪および毛穴を移植しなければなりなません。そのため、ボリュームを出すことが難しいということも挙げられます。

毛の流れが不自然になりやすい

頭頂部への自毛植毛が難しい理由の1つとして、髪の毛の流れが不自然になりやすいことも挙げられます。通常、頭頂部への自毛植毛を行う場合、後頭部の髪の毛や毛穴を皮膚ごと切除し、それを毛穴単位に分け、薄毛の目立つ場所へと植え付けることになります。

ただ、後頭部の髪の毛は一般的に下へ向かって真っすぐ伸びているのに対し、頭頂部の髪の毛はつむじを見ても分かるように、特徴的な生え方をしています。そのため、自然な仕上がりにするには熟練の技術が要求されるのです。

POINT
  • 頭頂部の薄毛は範囲が広いため、移植に際して困難を伴う。
  • 頭頂部の薄毛は広範囲にわたるためボリュームを出すのが難しい。
  • 頭頂部の髪の毛の生え方を移植によって再現することが難しい。

頭頂部を自毛植毛する際の費用の目安は?

自毛植毛を検討する際に、どれくらいの費用が掛かるのか気になるでしょう。一般的に、自毛植毛の費用は、どれくらいの髪の毛を移植するのかによります。

グラフトとは

自毛植毛を行う場合、植毛する毛包のことをグラフト(株)と表現します。

人工植毛の場合とは異なり、自毛植毛の場合は植毛する本数ではなく、グラフト単位で値段を決めることが一般的です。

頭頂部のグラフト数と費用

頭頂部の自毛植毛に必要となるグラフト数には個人差がありますが、一般的には500~1,000グラフトが必要とされます。髪の毛の本数に換算すると、およそ1,250本から2,500本となります。

AGAの治療には原則として保険が適用されないため、自毛植毛に関してもクリニックごとに独自の価格設定がなされています。

そのため、費用の目安は65万円から230万円と幅があります。各クリニックに費用の目安が記載されているので、そちらを参考にするもの良いでしょう。

POINT
  • 自毛植毛は髪の毛1本1本ではなくグラフト単位で行われる。
  • 頭頂部宇の自毛植毛にはおよそ500~1,000グラフトが必要となる。
  • 費用はクリニックによって様々なので事前に調べると良い。

頭頂部についてお悩みの方は駅前AGAクリニックへ

AGAには進行型という困った特徴があるため、発症が疑われる場合、速やかに治療を開始することが重要です。軽度の薄毛であれば投薬治療で進行を食い止めることが期待できますし、育毛剤で解決する場合もあるでしょう。

ただ、薄毛がある程度進行してしまった場合、植毛がおすすめのケースもあります。頭頂部に関しては薄毛の範囲が広くなりやすいですし、副作用のリスクを鑑みた場合、人工植毛よりは自毛植毛の方が安全でおすすめです。

ただし、自毛植毛をしたからといって、AGAが完全に治るわけではありません。そのため、自毛植毛と並行して、AGAの根本的な治療を行うことがおすすめです。

駅前AGAクリニックでは、600パターン以上の治療薬の組み合わせで、1人1人に合ったオーダーメイド治療を提供しています。

投薬治療が良いのか、自毛植毛に踏み切った方が良いのか判断に困っている方は、当院の無料カウンセリングをご利用ください。薄毛のお悩みや費用についてのご相談を何でも承っております。

監修者
大藪 顕
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格:日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、日本レーザー医学会認定医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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