抗がん剤による脱毛を防ぐには!?予防方法や改善方法について解説!

抗がん剤治療とは何か知っていますか?

がんになってしまった時に行う治療であるということは、なんとなく知っているかと思われます。

また、抗がん剤治療を行うと、脱毛が起こるということを知っている人お多いかと思います。

今回は、駅前AGAクリニックの医師が、脱毛が起こる原因と、その予防方法、治療方法など、詳しく解説します。

— 目次 —

抗がん剤治療とは

韓国AGA

抗がん剤治療は、がんの治療のために行われる化学療法です。

がんは、がん細胞の増殖によって起こる病気です。

そもそも健康な人の体の中にも1日に5000個のがん細胞が発生していることがわかっています。

健康な人の体内では、がん細胞が発生する度に免疫細胞が繁殖を防ぐということが起こっています。

しかし、老化などにより免疫力が低下すると、がん細胞が増殖し、がんになるのです。

その治療方法として、抗がん剤治療があります。

抗がん剤治療は、がんの治癒や転移、再発を防ぐ、成長を妨げる、他の部分に転移している可能性のあるがんを除去するといった目的で行われます。

治療方法ですが、錠剤などの飲み薬を服用する方法と、点滴のように血管へ直接投薬する方法がありますが、後者の方が一般的です。

― POINT ―

✔︎健康な人の体内にも1日に5,000個がん細胞が発生している

✔︎免疫力の低下により、がん細胞が増殖する

✔︎抗がん剤治療により進行を遅らせることが可能

抗がん剤治療が毛髪に与える影響って?

抗がん剤AGA

さて、がん治療に効果的な抗がん剤治療ですが、毛髪にどのような影響を与えるのでしょうか。

詳しく説明します。

抗がん剤治療の副作用「化学療法誘発型脱毛症」について

抗がん剤などの化学療法により脱毛してしまうことを化学療法誘発性脱毛症(Chemotherapy-Induced Alopecia :以下CIA)といいます。

これは一時的であり元に戻ると言われています。

しかし、一部の患者さんでは永続的な脱毛症になることも知られています。

これをPermanent Chemotherapy-Induced Alopecia:以下PCIAといいます。

永続的な化学療法誘発性の薄毛ということです。

CIAは成長期の毛髪がダメージを受けて抜けてしまう成長期脱毛と休止期がしばらく続くことによる休止期脱毛の2つの型があると考えられます。

成長期脱毛は抗がん剤投与後2週間程度で起こることが多いです。

休止期脱毛はしばらく発毛が止まるという薄毛で休止期が長くなると永続的、つまりPCIAになります。

なぜ脱毛が起こるのか

では、なぜ抗がん剤を投薬することで脱毛が起こるのでしょうか。

理由としては、抗がん剤は細胞分裂が活発な細胞を攻撃するためです。

がん細胞と共に毛母細胞のような細胞分裂が活発な正常な細胞も同時に攻撃してしまいます。

通常、毛母細胞に対するダメージは一時的であるため、3~6カ月程で毛髪は再生すると言われています。

しかし、全ての患者さんで完全に元に戻るわけではないということが判明しました。

毛髪の密度や太さ、白髪の数などに影響されることや、抗がん剤の種類によってその程度も大きく変わることも分かっています。

― POINT ―

✔︎化学療法による脱毛症は治らないかもしれない

✔︎抗がん剤は活発な細胞を攻撃する

✔︎それにより毛母細胞が攻撃され抜け毛が起こる

抗がん剤治療による脱毛の予防方法

がん治療のための抗がん剤治療ですが、副作用として脱毛が起こることがわかりました。

では、脱毛の予防方法はないのでしょうか。

脱毛を起こすことを受け入れられない患者さんが多くいらっしゃいます。

日本ではあまり積極的ではありませんが、世界に目を向けるとCIAを防ぐ努力が行われ続けています。

頭皮冷却装置の凄い効果とは??

例えばPAXMANのSCALP COOLINGという頭皮冷却装置があります。

抗がん剤投与の際に装着し冷却するという一見単純なものですが効果は非常に高いようです。

日本では保険適用外になるので特別に理解のある病院でなければ行う事が出来ませんが扱いは簡単です。

センチュリーメディカル株式会社 が日本でも販売しています。

PAXMANのホームページから画像を引用。

頭皮を冷却すると毛細血管が収縮し血流が少なくなります。

そのため頭皮に抗がん剤が取り込まれなくなり毛母細胞に対するダメージが軽減します。

頭皮でのがんの再発率について

では、脱毛症がそれで予防できたとして頭皮におけるがんの再発はどうなのでしょうか。

実は乳がんでは頭皮冷却を行っても頭皮での再発率は変わらないのです。

また、頭皮での再発率は低いです。

それでも頭皮で再発してしまう場合はその他の部位でも再発があることが多くそちらの方が問題になることが多いのです。

頭部冷却装置の使用は生存率には影響しないことも分かっています。

この装置での脱毛予防効果は30~50%程度です。

クーリングするだけでこれ程の効果があるのならかなり有用ではないでしょうか。

1973年~2003年の間で56件もの試験が行われ頭皮冷却システムの検証がされて来ました。

昔は性能が悪かったようですが、現在ではかなり高性能になっています。

ただし、日本人は欧米人とは頭部の形状が違うため装置のフィッティングを合わせる必要があると思われます。

FDAも2015年に頭皮冷却装置を認可し、現在では世界で広く扱われるようになって来ています。

その後は乳がん以外のがんにも適応が広がっています。

日本も美容的観点から乳がんの再建術が保険適用になっています。

2006年に自家組織(皮弁法)による乳房再建が保険認可されました。

2013年にはラウンド型シリコンインプラントとティッシュ・エキスパンダー(皮膚拡張器)、

2014年にはより自然な形状のアナトミカル型シリコンインプラントも適用となっています。

この流れに乗り、毛髪に関しても保険での対応が出来るようになるのが望ましいところです。

頭皮クーリングの信憑性

少し文献を見てみましょう。

『Effect of a Scalp Cooling Device on Alopecia in Women Undergoing Chemotherapy for Breast Cancer.』

アメリカAGA

2017年にJAMAでJulie Nangiaらが発表した文献です。

これは2013年~2016年の米国の7施設で乳がん患者さんに対して抗がん剤使用時に頭皮クーリングを行った試験です。

142例と症例数は少ないですが、クーリングを行った患者さんの脱毛症予防率はなんと50%近くになっています。

欠点は抗がん剤の種類や頭皮に対するフィッティングなどによって効果の程度も変わると考えられることと冷却の不快感の問題です。

他の文献を見るとドセタキセルやパクリタキセルを含むタキサンベースの化学療法では50%近くと効果的ですが、アントラサイクリン系では予防効果は16%程度まで落ちるとも言われています。

今後の研究方向として頭皮冷却装置を使用するとPCIAやその他の永続的な毛髪変化(白髪、くせ毛等)が長期的にどうなるのかも興味深いところです。

― POINT ―

✔︎頭皮冷却装置によって脱毛を防ぐことが可能

✔︎頭皮でがんが再発する可能性がある

✔︎乳がんに治療は保険適用内

抗がん剤治療による脱毛の治療方法

では、もし抗がん剤による脱毛がおこってしまった時や、すでに脱毛が起こってしまい、今抜け毛に苦しんでいる方のために、治療方法について説明します。

ミノキシジルによる治療効果とは?

薬AGA

CIAが起きてしまった場合の治療はどうすればいいのでしょうか。

残念ながら現在はっきりと発毛に効果的だと証明されている方法はありません。

しかし、ミノキシジルは効果がある可能性が高いと考えられています。

ミノキシジルは、発毛を促す有効成分です。

ミノキシジルが配合されている治療薬は、内服薬であるミノキシジルタブレット(ミノタブ)と、外用薬である外用ミノキシジル(塗りミノ)があります。

CIAに対しての投与方法は、外用のみでなく内服も効果的です。

内服と外用を併用した方が効果的なのは同じでしょう。

仮にミノキシジルで発毛が不可能であったとしても、毛包を大きくする作用があるので、残った毛髪を太くしボリュームやコシに影響します。

ミノキシジルによる効果の信憑性について

実はミノキシジルの効果については、これまでほとんど検証されていません。

ミノキシジル2%外用薬が効果的だと言われていますが、その検証も古く1996年まで遡ってしまいます。

ではCIA患者に対するミノキシジルの効果について行われた研究結果について紹介します。

『A randomized trial of minoxidil in chemotherapy-induced alopecia.』

これはJournal of the American Academy of DermatologyでDuvic Mらが発表した研究です。

22人の患者さんで検証した結果、ミノキシジル2%外用薬を使うことで使わない場合に比べて50.2日も早く発毛するということです。

それから時間が経過していますが、残念ながらその他の検証は行われておりません。

古い文献であり対象も22人と小規模な研究でした。

また、ミノキシジルの内服に関してもCIAに対する効果について検証は行われていません。

現状は経験的に使用されていてまだ科学的とは言えない状態と言えます。

ようやく今、シカゴにあるNorthwestern UniversityでPCIAに対してミノキシジルの内服療法の臨床試験が行われています。

その結果が分かるのは2020年になります。

スピロノラクトンで症状を和らげる

AGAスピロノラクトン

乳がんに対してタモキシフェン等のホルモン療法が行われているのであればスピロノラクトンも効果的だと推測されます。

FAGA(女性男性型脱毛症)がエストロゲンの低下で誘発されることを考えると抗エストロゲン作用を持つタモキシフェンはFAGAの症状を誘発すると思われます。

FAGAは女性ホルモンが低下することで相対的に男性ホルモンが優位になり発症します

そのため抗テストステロン作用を持つスピロノラクトンはその症状を和らげてくれると思われます。

スピロノラクトンもミノキシジル同様に発がん性はないと考えられるので女性のCIAにも使用可能と考えられます。

再発リスクにも影響はないでしょう。

メソセラピーで早く生やす

AGA治療

新しい治療方法のメソセラピーだとどうでしょう。

メソセラピーとは、ミノタブなどの内服薬を用いるのではなく、有効成分を直接頭皮に注入する注入治療です。

成分にミノキシジルや成長因子を入れることが出来ます。

メソセラピーは、投薬治療に比べて副作用が少なく、効果が出るまでの期間が短いという特徴があります。

抗がん剤による休止期脱毛や毛髪の成長にも効果的に作用しそうだと期待出来ます。

AGAやFAGAに対するメソセラピーの効果を見ているとかなり効果的だと想像出来ます。

上記の内服・外用治療に組み合わせれば現状の治療方法としては非常に有効的だと考えます。

薄毛の進行状態によっても用いる治療法は様々なので、まずはクリニックを受診し、専門の医師に正しい治療を選択してもらうことを強く勧めます。

治療を検討中の方は、お気軽に当院の無料カウンセリングにお申し込みください。

無料カウンセリングはこちら

― POINT ―

✔メソセラピーは高い効果が期待される

✔︎乳がんにはスピロノラクトンも有効的

✔︎治療を組み合わせて効果UP

【番外編】最新の抗がん剤治療による脱毛に関する研究について

ここで番外編として、最新の研究結果について触れてみたいと思います。

海外のデータでは約8%もの患者さんが脱毛症を避けるために化学療法を拒否すると言われています。

精神的に辛いこの永続的な脱毛症については残念ながら今まであまり研究されていませんでした。

化学療法を行うと毛髪はどうなるのでしょうか。

脱毛症は本当に一時的なのでしょうか、それとも残存するのでしょうか。

以下の研究が参考になります。

多くの場合は毛髪の量や太さが減ってしまい、化学療法の毛髪に対するダメージは決して一時的とは言えないということが分かります。

『Permanent Chemotherapy-Induced Alopecia in Patients with Breast Cancer: A 3-Year Prospective Cohort Study』

これは2018年8月に韓国のDANBEE KANGらがThe oncologistで発表した研究です。

2012年~2013年のソウルの病院で行われた研究です。

乳がんstageⅠ~Ⅲで化学療法を行う患者さん61人を3年追いかけて調べています。

過去にこのような長期の調査はなく、この研究が初めてとなります。

最初に結論ですが、化学療法が終わり6カ月経過後も3年経過後も同じように4割程度の患者さんが客観的にPCIAになっていました。

そして62.5%もの患者さんが3年後も自覚的にPCIAがあると感じていました。

まず、言葉の定義をします。

CIA(Chemotherapy-Induced Alopecia)は髪の密度と太さの減少と定義します。

CIAが6カ月続くと永続的(permanent)と判断しています。

通常は数カ月で元の状態に戻ると考えられているので6カ月以上は一過性ではなく永続的と判断することにしています。

元の状態と比較して2SD離れたものを異常としています。

結果、永続的な化学療法誘発性脱毛症(PCIA)は化学療法が終わり6カ月経過後には39.5%、3年経過後には42.3%と判定されました。

これは一般に思われているよりはるかに多い数字だと思います。

そしてPCIAの患者さんはPCIAでない患者さんよりボディーイメージの変化をより自覚してしまっていることも研究から分かりました。

以下文献より表を引用します。

上の段のA、Bの縦軸は髪の密度です。

下の段のC、Dの縦軸は毛髪の太さです。

左側のAとCは全体の平均。

右側のBとDは3種類の化学療法での結果です。

(AC:ドキソルビシン、シクロホスファミド FAC:フルオロウラシル、ドキソルビシン、シクロホスファミド Taxane-based:タキサン系)

横軸は時間経過です。

T1は化学療法前、T2は2サイクル後、T3は1か月後、T4は3か月後、T5は6か月後、T6は3年後です。

上の段の毛髪の密度は比較的戻りやすいですが下の段の毛髪の太さは戻りにくいことが分かります。

また、他の薬剤に比べてタキサン系で回復しにくいことも分かります。

頭皮の拡大写真です。

左の化学療法前に比べ、右の3年後は密度が下がりまばらで毛髪も細くなっているのが分かります。

この表は化学療法が終わり3年経過後の髪の変化のランキングです。

75%の患者さんで毛髪が細くなり、53.9%の患者さんでボリュームが減り、34.6%で脱毛症と白髪、23.1%の患者さんで髪のごわつきが表れ、17.3%の患者さんでくせ毛、3.9%で油っぽくなったとの結果でした。

この検証で今まで思われていたより多くの毛髪の変化が3年後も残存していたことが分かりました。

むしろ毛髪の変化がない患者さんの方が少ないという結果です。

私達は抗がん剤が毛髪に対して与える影響にもっと興味を持たなければなりません。

― POINT ―

✔︎多くの場合は毛髪の量や太さが減少

✔︎6割以上の患者さんがPCIAを実感

✔︎毛髪に変化が生じない方もいる

まとめ

いかがでしたか?

抗がん剤治療を行うことで脱毛が起こるということは有名ですが、放っておいたら永久に治らない可能性があるということがわかっていただけたかと思います。

そんな放っておいたら治らない可能性のある脱毛症でも、当院のような毛髪総合クリニックで治療することで、発毛する可能性があるのです。

当院では無料カウンセリングを行なっているので、お気軽にご相談ください。

駅前AGAクリニックは毛髪総合クリニックです。

抗がん剤治療による脱毛だけでなく、全てのタイプの薄毛の治療をお任せください。

全国4院、東京新宿、大阪梅田、京都烏丸、岡山のすべてのクリニックで一貫した最新の薄毛治療を行っております。

もちろん、抗がん剤の脱毛症に関しても積極的に治療を行えます。

一度ご来院頂きご相談頂ければと思います。


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