円形脱毛症に抗ヒスタミン薬って効くの??抗ヒスタミン薬と医師の本音

日本では円形脱毛症の治療は主に皮膚科で行われていると思います。

毛髪専門クリニックが数多くあるにもかかわらず、ほとんどの毛髪専門クリニックは男性のAGAのみ診察しています。

女性の薄毛円形脱毛症は診察の難易度が高いため手を出しにくいのです。

駅前AGAクリニックはAGAに加え女性の薄毛や円形脱毛症の治療も得意としていますが、私たちのような毛髪総合クリニックは少数派となります。

円形脱毛症の治療で皮膚科を受診すると第二世代の抗ヒスタミン薬を処方されることがあると思います。

今回はこの第二世代の抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)がどのようなもので円形脱毛症に対してどういう立場なのか駅前AGAクリニックの医師が解説します。

— 目次 —

  • 円形脱毛症における抗ヒスタミン薬の位置づけとは
  • 円形脱毛症に効果的な治療トップ3
  • 抗ヒスタミン薬の立場
  • 抗ヒスタミン薬って何?どんな作用なの?
  • 第一世代と第二世代の抗ヒスタミン薬の違い
  • 第一世代の抗ヒスタミン薬
  • 第二世代の抗ヒスタミン薬
  • 円形脱毛症に抗ヒスタミン薬って本当に効くの?医師の本音は
  • 抗ヒスタミン薬の当クリニックでの扱い

円形脱毛症における抗ヒスタミン薬の位置づけとは

円形脱毛症に効果的な治療トップ3


円形脱毛症の治療方法を考える場合に日本皮膚科学会が策定した『円形脱毛症診療ガイドライン2017年版』は理解しておく必要があります。

円形脱毛症は昔からある疾患ですが、治療方法はそれほど大きく変わっていません。

日常の診療でもなかなか治療が上手くいかなくて苦労することも多い病気です。

治療方法としての選択肢は数が少なく数種類の治療方法を併用して治療効果を高めようと努力されて来ました。

『円形脱毛症診療ガイドライン2017年版』は医学的なエビデンスを考慮して作られています。

円形脱毛症などの毛髪疾患に関しては根拠のない情報がインターネット上にありふれています。

これからの時代は情報を選別していく必要があります。


円形脱毛症の治療で日本皮膚科学会が行うように勧めている治療方法は実はたったの三つしかありません。

① ステロイド局所注射療法

② 局所免疫療法

③ ステロイド外用療法

これらの治療方法が円形脱毛症の正当な治療方法なのです。

それ以外の治療方法はこの三つの治療方法と併用する形になります。

そして、治療効果がない場合は積極的にかつらを使用することを勧めています。

抗ヒスタミン薬の立場 

抗ヒスタミン薬の扱いはどうなっているのでしょうか。

ガイドラインでは『行ってもよい』という位置づけにあります。

つまりそれほど効果的ではなさそうだけれどもある程度効果があるかもしれないと判断しているのです。

円形脱毛症の特効薬ではないけれど上記の治療トップ3と併用して行ってもよいのではないかという立場なのです。

抗ヒスタミン薬とはそもそも何なのでしょうか。

円形脱毛症の治療効果はどれほどなのでしょうか。

抗ヒスタミン薬って何?どんな作用なの?


抗ヒスタミン薬はヒスタミンに拮抗する薬剤でヒスタミン受容体のH1受容体に作用してヒスタミンの作用を抑えているのです。

ヒスタミンは肥満細胞などの細胞内に貯蔵されていて、それが放出されることによりアレルギーを引き起こします。

ヒスタミンはその他にも神経伝達物質として働いたりオキシトシンの分泌覚醒状態の維持食行動の抑制記憶学習能の修飾などの生理機能を促進するなど多くの働きがあります。

ヒスタミンのレセプターには4種類ありH1受容体からH4受容体まであります。

その中のH1受容体がⅠ型アレルギーに関わっているため、それをターゲットとして薬剤が作られて来ました。

そして、現在では花粉症やアトピー性皮膚炎、痒み止め、風邪の時の鼻水止めなどとして活躍しているのです。

円形脱毛症は毛包組織に対する自己免疫疾患で細胞障害性T細胞が活性化されて毛包由来の自己抗原をターゲットにして発症していると考えられています。

ここにヒスタミンがどのように関わっているかは不明です。

H1受容体がTh1を活性化して、H2受容体がTh1とTh2の活性化を抑制することが分かっています。

T細胞にもH4受容体が存在しているようです。

このようなことからT細胞にヒスタミンが影響を与えることがあってもおかしくはないのです。

このように人によっては円形脱毛症にヒスタミンが関与している可能性もあるかもしれません。

また、円形脱毛症とアトピー性皮膚炎には大きな関連性があります。

その中ではヒスタミンが何かしらの役割を担っている可能性があってもおかしくはないのです。

第一世代と第二世代の抗ヒスタミン薬の違い


1937年にイタリアの薬理学者Daniel Bovetが第一世代の抗ヒスタミン薬を開発しました。

彼の薬理学的功績は大きく、その後、ノーベル医学生理学賞を受賞しています。

第一世代は血液から脳への移行性が高く強力な中枢抑制作用を持っています。

それに注目して多くの抗精神病薬や抗うつ薬などの中枢神経系作用薬が開発されました。

1980年代からは脳に移行しないで中枢抑制作用がないような抗ヒスタミン薬が開発されてきています。

これを第二世代の抗ヒスタミン薬といいます。

第二世代は眠気や認知機能の低下などの副作用が少なくなっています。

副作用がかなり軽減されたことにより花粉症や鼻アレルギー、風邪による鼻汁、痒み止めなどで活躍するようになってきています。

第一世代の抗ヒスタミン薬

  • ジフェンヒドラミン(ベナ、レスタミンコーワ軟膏)

鎮静作用が強い。そのため夜に服薬するなどの工夫が必要。

  • ジメンヒドリナート(ドラマミン)

抗めまい薬としても使われる。

  • クロルフェニラミン(アレルギン、ポララミン、クロール・トリメトン)

鎮静作用が少ないため第一世代の中では昼間にも投与しやすい。

  • プロメタジン(ピレチア)

局所麻酔作用がある。

  • ヒドロキシジン(アタラックスP)

鎮静薬、制吐薬としての使われ方が多い。

麻酔の前投薬として有名だったが出番が減って来ている。アナフィラキシーショックに対して静注されることが多い。

  • シプロヘプタジン(ペリアクチン)

食欲亢進、体重増加作用がある。

第二世代の抗ヒスタミン薬

  • ケトチフェン(ザジテン 1983年)

初期の第二世代薬。皮膚や眼のアレルギー症状、鼻炎に対してよく使われている。

  • エピナスチン(アレジオン 1994年)

肥満細胞を安定化させてヒスタミンおよびSRS‐Aの遊離を抑制する作用も持つ。

高いヒスタミンH1受容体選択性をもち、ムスカリン受容体やヒスタミンH2受容体選択性への影響は非常に低い。

  • エバスチン(エバステル 1996年)

血液脳関門をほとんど通過しないため中枢神経系の副作用(鎮静、傾眠等)を起こす事が少ない

  • セチリジン(ジルテック 1998年)

コンタック鼻炎Zなどにも使われている抗アレルギー薬。

アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚の発疹、湿疹に適用がある。

  • ベポタスチン(タリオン 2000年)

選択的ヒスタミンH1受容体拮抗。

比較的眠気の発現頻度が少なくなっている。

  • フェキソフェナジン(アレグラ 2000年)

添付文書に眠気という文字がないことで有名。

この辺りの薬から第三世代と呼んでいる人もいる。

  • オロパタジン(アレロック、パタノール 2001年)

H1受容体拮抗作用と肥満細胞等からのヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサンなどのケミカルメディエーター遊離抑制作用を持つ。

即効性がある。

  • ロラタジン(クラリチン 2002年)

フェキソフェナジンと同じように眠気が少ないタイプ。

一日一回の内服で効果があり便利。効果は弱め。

  • レボセチリジン(ザイザル 2010年)

セチリジンの光学異性体のR体で眠気が少なくなっている。

  • デスロラタジン(デザレックス 2016年)

ロラタジンの主な代謝物質で同等の効果や安全性がある。

ニキビにも適用がある。

  • ビラスチン(ビラノア 2016年)

一日一回空腹時に内服。

運転なども出来るほど中枢抑制作用が少なくなっている。

円形脱毛症に抗ヒスタミン薬って本当に効くの?医師の本音は


抗ヒスタミン薬は実際にどれくらい効果的なのでしょうか。

海外の医学的文献を調べてみると円形脱毛症と抗ヒスタミン薬の関連性についての発表がほとんどないことが分かります。

これほど流通している薬剤なのに抗ヒスタミン薬で円形脱毛症が治ったと言われていないのです。

では日本の皮膚科学会のガイドラインではどう言っているのでしょうか。

日本で2つのランダム化比較試験、2つの非ランダム化比較試験、2つの症例報告があったとしています。

内容は塩化カルプロニウムやセファランチン、局所免疫療法などと組み合わせて治療した場合に効果的であったとまとめることが出来ます。

特にその中でもアトピー素因を持った患者さんでは効果が高い可能性があるということです。

残念ながらたったこれだけのエビデンスしかないのです。

世界的にもほとんど治療効果が認められていないのであれば抗ヒスタミン薬が円形脱毛症に効果的だというのは考えにくいのではないでしょうか。

日本での治療効果についての発表も少なすぎますし、今後も抗ヒスタミン薬の治療効果についての発表がある感じでもないです。

やはり円形脱毛症にヒスタミンは関与していないと考えるべきかと思われます。

処方する医師の本音として、効果はほとんどないと思っていることでしょう。

効果があればラッキーと思っているのではないでしょうか。

しかし、抗ヒスタミン薬には副作用があります。

かなり改良されてきていますが、やはり中枢神経に全く作用しないわけではありません。

その副作用と円形脱毛症に対する治療効果を天秤にかけた場合、抗ヒスタミン薬を使わない方がいいと感じるのは私だけではないでしょう。

他の治療方法で効果がない時に試してみてもいいのかもしれません。

しかし、それでも効果がない場合は直ぐに内服を止めるのが正解でしょう。

抗ヒスタミン薬の当クリニックでの扱い 

以上の理由から駅前AGAクリニックでは積極的に抗ヒスタミン薬は使っておりません。

すでに他院で処方されている場合は継続してもいいと思います。

しかし、効果がない場合は抗ヒスタミン薬は使わなくてもいいと考えております。

当院は毛髪総合クリニックであり全てのタイプの薄毛治療を行っております。

特に円形脱毛症の治療を得意としております。

当院オリジナルの治療方法『メソセラピー局所免疫療法』は円形脱毛症に対して圧倒的な治療効果があります。

従来の治療方法で効果がなかった難易度の高い患者さんも歓迎しております。

駅前AGAクリニック 東京新宿院(新宿AGAクリニック)

駅前AGAクリニックの本院となります。

円形脱毛症に対して治療効果の高いメソセラピー局所免疫療法はここで発見されました。

円形脱毛症のために遠方から通われる患者さんも多いです。

大学病院でも治療不可能だった難治性の症例も多く経験しています。

新宿駅より徒歩4分
西新宿駅より徒歩1分
東京都新宿区西新宿7丁目20-2 愛美堂ビル7階

駅前AGAクリニック 大阪梅田院

大阪の中心、梅田に位置しています。駅から近くアクセスは良好です。

円形脱毛症とAGAや女性の薄毛の複合症例の経験も蓄積して来ています。

阪急梅田駅より徒歩3分
御堂筋線梅田駅より徒歩5分
JR大阪駅より徒歩6分
阪神梅田駅より徒歩6分
東梅田駅より徒歩6分
地下鉄谷町線中崎町駅より徒歩5分
大阪府大阪市北区角田町1-17 サイドトリップ11 3階

駅前AGAクリニック 京都烏丸院

京都、大阪、奈良、滋賀からの遠方の患者さんも多いです。

京都駅からも烏丸までご来院頂く価値があると自負しています。

特に複雑な症例にも自信があります。

阪急烏丸駅より徒歩3分
地下鉄烏丸線四条駅より徒歩4分
京都府京都市中京区手洗水町650 四条烏丸スタービル6階

駅前AGAクリニック 岡山院

岡山の地で全てのタイプの薄毛に自信を持って診察しています。

男性でも女性でも円形脱毛症でも全ての治療を行えるクリニックは少ないと思います。

岡山駅より徒歩4分
岡山県岡山市北区本町2-4 若林ビル2F