頭皮の黄色い塊は何?取っても平気?頭皮の皮脂がつまる原因と対処法を解説

頭皮は、身体の中でも皮脂の分泌量が多い箇所です。

しかし、あまりにも皮脂の分泌量が多くなると、皮脂が毛穴に詰まり、薄毛に繋がる可能性もあります。

この記事では、頭皮に黄色い塊ができる原因や、頭皮の皮脂を抑えるために有効な方法をご紹介します。

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頭皮の黄色い塊は何?

頭皮に見られる黄色い塊は、脂性フケや角栓の可能性があります。

フケは誰にでも見られる生理現象の一種ですが、ターンオーバーに過剰な皮脂の分泌が加わると、ベタベタとした粒の大きい黄色味を帯びたフケが出やすくなります。

角栓とは、古くなった角質と皮脂がまじりあい毛穴に蓋をするようにつまる塊のことです。

できたばかりの角栓は白っぽい色をしていますが、時間の経過とともに黄色味を帯びたり黒っぽくなったりします。

脂漏性皮膚炎について

頭皮や髪の毛に黄色っぽいフケが目立つ場合、脂漏性(しろうせい)皮膚炎を発症している可能性があります。

ここでは、脂漏性皮膚炎の特徴や症状、原因、治療法などについて解説します。

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎とは炎症性の皮膚疾患の一種で、乳児から成人まで幅広い年齢層に見られます。

また、脂漏性皮膚炎は大きく乳児型と成人型の2種類に分類することが可能です。

乳児型の脂漏性皮膚炎は一過性である点が特徴で、適切なスキンケアによって生後半年から1年までに自然に治癒します。

成人型の脂漏性皮膚炎はしばしば慢性的な経過をたどり、セルフケアでの改善が難しい傾向にあります。

脂漏性皮膚炎の症状

脂漏性皮膚炎の症状としては、以下の例が挙げられます。

  • かゆみ
  • 赤み
  • フケ

脂漏性皮膚炎の特徴は、その他の皮膚炎と違い発症初期にはかゆみを伴うケースが少ない点です。

単なるフケ症と思って放置すると次第に重症化したり、他の箇所でも発症したりして、慢性的な経過をたどる傾向にあります。

また、乾癬(かんせん)を合併すると黄色っぽいベタベタとしたフケだけでなく、銀白色の白っぽい鱗屑(りんせつ)が見られはじめます。

発症部位が炎症を起こして赤くなったり、皮膚が粉を吹いたようにボロボロと剥け落ちたりする症状も脂漏性皮膚炎の特徴です。

脂漏性皮膚炎になる原因

脂漏性皮膚炎は、皮膚の常在菌であるマラセチアの異常繁殖が原因であると考えられています。

これは、マラセチアは皮脂をエサとして繁殖する特徴があり、皮脂が過剰に分泌された箇所では脂漏性皮膚炎の発症リスクが高くなる傾向が見られるためです。

また、マラセチアが皮脂を分解する際に生成される遊離脂肪酸により皮膚が刺激され、炎症を起こすのではないかとも考えられています。

その他にも、ストレスやホルモンバランスの変化、高温多湿の環境、脂質の過剰摂取、生活習慣の乱れなどが脂漏性皮膚炎の発症リスクを高める要因と考えられています。

脂漏性皮膚炎の治療法

脂漏性皮膚炎の代表的な治療法の1つが、ニラゾールなどの抗真菌薬を用いた薬物療法です。

頭皮に発症した場合は外用薬を塗布するのが難しいため、抗真菌剤を含有したシャンプーや石鹸を使用する方法もあります。

また、かゆみが強い場合に用いられる薬剤が、強い抗炎症作用を持つステロイド外用薬です。

内服薬とは異なり、ステロイド外用薬は正しく使用すれば、全身性の副作用に悩まされることはほとんどないとされています。

また、皮膚の環境を改善する目的でビタミンBやビオチンなどの内服薬が処方されるケースもあります。

脂漏性脱毛症について

脂漏性皮膚炎の発症にともない抜け毛の量が増加した場合、脂漏性脱毛症の可能性が疑われます。

この脱毛症を発症し過剰な皮脂の分泌が原因でマラセチアが異常繁殖すると、頭皮に炎症を起こして毛根にダメージが加わり、抜け毛のリスクが増加します。

通常は原疾患である脂漏性皮膚炎の症状が改善すれば、抜け毛も落ち着く傾向にあります。

頭皮の黄色い塊やかさぶた、角栓は取っても大丈夫?

頭皮の黄色い塊やかさぶた、角栓などは基本的に無理に取らないようにしましょう。

これは、爪や指の先で無理に取ると頭皮を傷つけ、細菌感染を起こして症状の悪化や二次的なトラブルを招く恐れがあるためです。

また、頭皮にできる頭皮の黄色い塊やかさぶた、角栓にはさまざまな原因があることを理解し、適切に対処することが大切です。

ここでは、脂漏性皮膚炎以外に頭皮に黄色い塊やフケ、角栓、かさぶたが生じる疾患や対処法などを解説します。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎を発症すると強いかゆみのため頭皮を掻きむしり、かさぶたができやすくなります。

かゆみのために頭皮を掻くとかさぶたが剥がれ、次第に皮膚が分厚くなる(苔癬化・たいせんかする)ため注意が必要です。

アトピー性皮膚炎を治療する際には薬物療法を行うのが一般的ですが、同時に適切なスキンケアや悪化しないように対策も実施する必要があります。

頭部粃糠疹

頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)はフケ症とも呼ばれる皮膚疾患の一種で、髪をとかすだけで衣服がフケで白くなるほど、大量のフケが生じる点が特徴です。

この皮膚疾患は、頭皮にかゆみをともない、掻きすぎると炎症を起こして赤くなったり、かさぶたが生じたりします。

頭部粃糠疹の原因は明らかにされていませんが、過剰な皮脂の分泌や常在菌の一種であるマラセチアの増加、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、不適切なヘアケアなどの要因で発症リスクが高くなると考えられています。

治療はステロイド外用薬で頭皮の炎症を抑えつつ、抗真菌薬で原因菌のマラセチアを抑制するのが一般的です。

また、かゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬が用いられるケースもあります。

粃糠性脱毛症

粃糠性(ひこうせい)脱毛症は、頭皮を覆うほど大量に発生した細かいフケが毛穴を塞ぎ、強いかゆみと赤み、抜け毛を引き起こす点が特徴です。

主な原因としては肌質に合っていないシャンプーの使用や頭皮の乾燥、パーマやヘアカラーによるダメージ、ストレス、ホルモンバランスの変化などが挙げられます。

粃糠性脱毛症はさまざまな要因が複雑に絡み合った結果として発症するため、専門のクリニックで原因を特定した上で治療法を決定する必要があります。

頭部白癬

頭部白癬(とうぶはくせん)は、皮膚糸状菌感染症の一つです。

足白癬(水虫)と同じ皮膚糸状菌への乾癬が原因で、発症すると大量のフケや頭皮のかゆみ、赤み、脱毛などの症状が見られます。

外用薬だけでは十分に改善ができないケースが多いため、イトラコナゾールやテルビナフィンなどの内服薬を併用するのが一般的です。

とびひ

とびひは正式名称を伝染性膿痂疹(のうかしん)と言い、ブドウ球菌などへの感染が原因で発症します。

原因菌が付着した手で他の部位に触れたり、タオルや衣類を介して飛び火のように症状が広がったりする点が特徴です。

とびひの治療は抗菌薬の外用・内服を中心に進められますが、発症部位を清潔に保ちタオルの共用を避けることが大切です。

アタマジラミ

アタマジラミは集団生活をする保育園児や幼稚園児などに多く見られる疾患で、頭を寄せ合う遊びなどが原因でアタマジラミが移り発症する点が特徴です。

この疾患を発症すると耳の後ろや襟足などに激しいかゆみを生じ、かきむしるとかさぶたができやすくなります。

専用のスミスリンシャンプーなどでアタマジラミの成虫・幼虫を駆除しつつ、目の細かいクシで卵を取り除く治療が行われます。

毛嚢炎

毛嚢炎(もうのうえん)は毛包炎とも呼ばれており、毛穴の奥深くにある毛根部に見られる細菌感染症の一種です。

皮膚にできた小さな傷から黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が侵入し、膿を持った黄色っぽい吹き出物や頭皮のかゆみ、軽度の痛みを生じる点が特徴です。

軽度の症状であれば適切なスキンケアによる自然治癒が期待できますが、重度の毛嚢炎は切開排膿を行う必要があります。

頭皮の皮脂が詰まる原因

頭皮の皮脂の量が増えると、毛穴に皮脂が詰まり、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

頭皮の皮脂が詰まる原因としては、以下が挙げられます。

  • シャンプーの流し残し
  • 脂質の多い食事
  • ホルモンバランスの乱れ

シャンプーの流し残し

シャンプーを適切に流すことができていないと、頭皮の皮脂が落とせず、頭皮の毛穴が詰まる可能性があります。

また、流し残したシャンプーが、皮脂やホコリなどと混じり合い、角栓となって毛穴を塞ぐこともあるでしょう。

脂質の多い食事

脂質の多い食事を積極的に摂取していると、脂質の過剰な摂取によって、頭皮の皮脂の分泌量を増やすことになります。

皮脂の量が増えると、汚れやホコリと混じり合い、毛穴を塞ぐリスクが高まります。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、皮脂の分泌量を増やしてしまう可能性が高まります。

何らかの原因で男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの産生量が増えた場合、皮脂の分泌量を増加させます。

過剰なストレス

ホルモンバランスが乱れる原因として、過剰なストレスが挙げられます。

ストレスによって、自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスが乱れることになります。

このため、普段からストレスに適切に対処することが大切です。

睡眠不足

睡眠不足は、皮脂の分泌量を増やすリスクを高めます

自律神経の内、交感神経が優位になると、皮脂の分泌量が増えます。

通常は夜になると、副交感神経が優位に傾きますが、睡眠不足によって交感神経優位の状態が長く続くことで、皮脂の分泌量が増えてしまうのです。

POINT
  • シャンプーの流し残しによって皮脂が毛穴に詰まるリスクが高まる。
  • ストレスやホルモンバランスの乱れが皮脂の分泌量を増やすこともある。
  • 睡眠不足による自律神経の乱れは、皮脂の分泌量を増大させる。

頭皮の皮脂が詰まると起こる症状

皮脂の分泌量が増えると、毛穴が詰まるリスクが高くなります。

では、皮脂が毛穴に詰まった場合、どのようなトラブルが起きる可能性があるのでしょうか。

  • 抜け毛が増える
  • ベタベタとしたフケが増える
  • 臭いを発する

抜け毛が増える

頭皮の皮脂が毛穴に詰まった場合、抜け毛が増える可能性があります。

ただし、皮脂が毛穴に詰まったからといって、抜け毛の量が必ず増えるわけではありません

しかし、毛穴が詰まることで、髪の毛が正常に育つことができなくなる可能性はあります。

ベタベタとしたフケが増える

頭皮も皮膚の一部であるため、新陳代謝によって、日々生まれ変わっています。

皮膚は角層と顆粒層、有棘層、基底層から成っており、基底層では角層の元となる物質が生み出されています。

それが皮膚の表面へと押し出されることで、数層から十数層から成る角層を構成しています。

角層はいずれ垢となって剥がれ落ちますが、この頭皮の垢が、フケです。

フケはターンオーバーによって、みられるため、通常であれば特に心配する必要はありません。

ところが、皮脂の過剰な分泌によってターンオーバーの周期が乱れると、本来であれば剥がれ落ちるべき角層が、表皮に残ってしまいます。

これにより、分厚くなった角層と皮脂が混じり合うことによって、ベタベタとしたフケの量を増やすリスクが高くなります。

臭いを発する

頭皮には無数の常在菌が棲んでおり、それぞれがバランスを取って頭皮を外部の侵入者から守っています。

ところが、皮脂の分泌量が異常に増えてしまった場合、皮脂を餌とする細菌が繁殖することで、独特の臭いを発します。

POINT
  • 皮脂の分泌量が増えると、抜け毛に繋がることがある。
  • 細菌の繁殖によってベタベタとしたフケや独特の臭いを発することがある。

頭皮の皮脂が多い人の特徴

頭皮の皮脂の分泌量が多いと、頭皮のトラブルが起きたり、薄毛を招いたりする可能性があります。

ただ、自分の皮脂の量が多いのかどうか、分からない方もいるのではないでしょうか。

そこで、頭皮の皮脂が多い方の特徴をご紹介します。

  • 頭皮に黄色っぽい塊がある
  • 頭皮の色が正常ではない
  • 頭皮がベタついている

頭皮に黄色っぽい塊がある

頭皮をふと掻いた時に、爪に黄色っぽい塊が引っかかるような場合、皮脂の分泌量が多くなっており、角栓を形成している可能性があります。

角栓とは、角質と皮脂が混じり合って固まったものです。

本来であれば、角層はターンオーバーによって定期的に剥がれ落ちます。

ところが、何らかの原因によってターンオーバーの周期が乱されると、本来であれば剥がれ落ちるべき角層が表皮にとどまり、皮脂と混じり合って角栓を形成するリスクが高くなります。

頭皮に見られる角栓は通常、髪の毛で隠れているため、見た目では気づくことが難しいかもしれません。

このため、頭を掻いたときに黄色っぽい塊が取れるような場合、皮脂の分泌量が多くなっている可能性があるため、注意が必要です。

頭皮の色が正常ではない

頭皮の色が正常ではない場合、皮脂の分泌量が増えている可能性があります。

通常、頭皮の色は、青白く見えることが一般的です。

ところが、頭皮の色が黄色くなっていたり、茶色くなっていたりする場合、皮脂が毛穴に詰まって酸化している可能性があります。

頭皮がベタついている

頭皮にベタつきがみられることも、皮脂の分泌量が増えている1つのサインです。

仮に見た目では分からなくても、髪の毛がべたついてペタンと寝てしまったり、触った時にベタついていたりする場合、皮脂の分泌量が増大していると考えられます。

POINT
  • 頭皮に黄色っぽい塊がある場合、皮脂の分泌量が増大している可能性がある。
  • 頭皮の色が正常ではない場合、皮脂の分泌量が増えている可能性がある。
  • 皮脂の分泌量が増えている場合、頭皮や髪の毛にベタつきが起こる。

頭皮の皮脂を抑えるために効果的な方法

頭皮の皮脂が過剰に分泌されると、髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

そこで、頭皮の皮脂を抑えるために効果的な方法をご紹介します。

  • 正しくシャンプーを行う
  • 生活習慣を改善する
  • 専門クリニックで診てもらう

正しくシャンプーを行う

頭皮の皮脂を抑えるためには、正しくシャンプーを行うことが大切です。

シャンプーをする際のお湯の温度は、熱すぎず冷たすぎず、38度程度のぬるま湯にしましょう。

冷たすぎると、皮脂を落とすことができないだけでなく、熱すぎると必要以上に皮脂を洗い流してしまいます。

また、頭皮を洗う際は、指の腹を使って優しくマッサージするようにし、指先や爪などで強く擦りすぎないように注意しましょう。

最後に、シャンプーをお湯でしっかりと洗い流すことも大切です。

生活習慣を改善する

生活習慣を改善することも、皮脂の分泌量を抑える上で大切です。

脂質を多く摂取する食生活を見直すなど、バランス良く食事を摂りましょう。

また、睡眠不足やストレスも皮脂の分泌量を増す原因となるため、睡眠時間を十分に確保し、普段からストレスを溜めないように心がけることも必要です。

専門のクリニックで診てもらう

頭皮の皮脂を抑えるためには、専門のクリニックで診てもらうことも有効です。

頭皮の皮脂が過剰に分泌している場合、頭皮のトラブルを引き起こす可能性が高いです。

頭皮のトラブルが続くと、抜け毛や薄毛のリスクも高くなるため、まずは専門のクリニックで診てもらうことが重要です。

受診するクリニックは、皮膚科でも問題ありませんが、抜け毛の量が増えているような場合は、薄毛治療専門のクリニックで相談しましょう。

POINT
  • 正しくシャンプーを行うことで、頭皮の皮脂を抑えることが期待できる。
  • 頭皮の皮脂を抑えるためには、生活習慣を見直すことも求められる。
  • 皮脂の増大に伴って抜け毛が見られる場合、薄毛治療専門のクリニックで診てもらう。

頭皮のトラブルに関してお悩みの方は

皮脂は頭皮を守るために必要な存在ですが、あまりにも過剰に分泌された場合、角栓を形成し、毛穴を塞ぐ可能性があります。

これにより、頭皮に炎症を起こすと、脂漏性皮膚炎を発症したり、抜け毛のリスクを高めたりする可能性もあります。

皮脂の量が増えたからといって、直ちに薄毛を発症するわけではありませんが、頭皮環境が乱れた状態が続くと、将来的に薄毛になるリスクが高まるでしょう。

駅前AGAクリニックでは、薄毛や抜け毛の原因を突き止め、原因に合わせた最適な治療を行うことが可能です。

また、無料カウンセリングも行っていますので、治療に関する疑問や費用に関する不安等ありましたら、お気軽にご相談ください。

監修者
長谷川 誠
2011年 千葉大学医学部を卒業
2011年 千葉県立病院群にて初期臨床研修
2013年 千葉大学医学部附属病院麻酔・疼痛・緩和医療科に入局
2015年 麻酔科標榜医取得
2017年 開院した駅前AGAクリニック大阪梅田院に非常勤医師として勤務 AGA、FAGA、円形脱毛症等、多数の患者様の発毛治療にあたる
2020年 AGA診療指導責任者に就任、東京北千住院の院長に就任
2021年 駅前AGAクリニック三重四日市院 院長
麻酔科標榜医、麻酔科専門医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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