AGA治療に有効なプロペシア|効果と副作用について徹底解説!

AGAの治療といえば、どのようなものがあるでしょうか。

一般的にはプロペシアの投薬治療がまず思い浮かぶかと思われます。

今回はプロペシアの治療効果はどれほどのものなのか駅前AGAクリニックの医師が詳細に解説します。

— 目次 —

プロペシアとは??

プロペシアとは、有効成分フィナステリドを主成分とするAGA内服薬です。

まず、1960年代後半に5αリダクターゼがテストステロンをより強力なDHT(ジヒドロテストステロン)に変換することが判明しました。

これを阻害することが出来れば男性ホルモンと関連した疾患の前立腺肥大症、ニキビ、男性型脱毛症や男性型多毛症を治せるかもしれないと考えられたのです。

そして、開発に成功した5αリダクターゼ阻害薬のフィナステリドはまずは前立腺肥大症の治療に使われました。

そして、1992年に安全性が確認されFDAに前立腺肥大症の治療薬として認可されたのです。

また、その作用機序は5αリダクターゼのⅡ型を阻害することにあります。

そのため5αリダクターゼを阻害するとDHTの合成が出来なくなります。

それにより短縮していたヘアサイクルが正常化してAGAの症状が抑えられその進行も抑制されるのです。

その後副作用も少なく安全に利用できることが確認されると、フィナステリドを主成分としたプロペシアはAGAの特効薬として知られるようになったのです。

プロペシアにはどのような効果があるの?


プロペシアの効果について説明します。

そもそも抜け毛は、男性ホルモンであるテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が結びつき、脱毛ホルモンであるDHTが合成されることによって起こります。

プロペシアに含まれているフィナステリドは、DHTの合成を防ぐ働きがあります。

そのため、プロペシアは、DHTの合成を妨げ、抜け毛を防ぐ働きがあります。

効果が出るまでの期間とAGAの分類について

効果が出るまでの期間について

プロペシアを1日1mg内服すると約1年後に効果を実感できる方が58%という結果があります。

2年後には68%、3年後には78%の方が効果を感じています。

これをどう考えるかですが、1年間プロペシアを毎日内服しても58%の方にしか効果がないとも言えます。

残りの42%の方は効果を実感出来ていない可能性があると考えられます。

結果を急ぐ患者さんとしては不安を感じるかもしれません。

しかしその後、2年3年と継続することで改善する方がどんどん増えていきます

さらに、3年後に78%もの患者さんに効果があるということから、プロペシアは革命的薬剤だと思います。

このように時間がかかるのはヘアサイクルに秘密があります。

ヘアサイクルとは毛髪が生えて育っては抜けるというサイクルのことです。

成長期、退行期、休止期という3つの期間があるのですが、一回りするのに2年から6年程度と言われています。

フィナステリドで正常化したヘアサイクルに合わせるように毛髪が抜けなくなります。

毛髪がしっかり生えそろうにはこのように2年から6年という時間がかかるのです。

AGAの分類について

上記より、時間が経過することで、プロペシアの効果を感じることができる方が増えていることがわかったかと思われます。

では、プロペシアの効果を感じることができる方々はどこまで増えていくのでしょうか。

そもそも発毛するためには、毛母細胞が生きていないとどうしようもありません。

プロペシアの効果は毛母細胞の数によって変わるのです。

さて、AGAは、その進行度によって分類することができます。

これをハミルトン・ノーウッド分類と言います。

ハミルトンノーウッド分類についてはこちら

ハミルトン・ノーウッド分類ではステージⅠが初期でステージⅦが末期を表しています。

ステージⅠが最も毛母細胞のダメージが少なく治療も簡単です。

下の図は東京メモリアルクリニック・平山の佐藤明男先生が一般社団法人茨城県保険医協会で2015年に『男性型脱毛症の内科的治療』として発表されたものです。

これはフィナステリドを内服しているAGA患者さんを5年間観察しています。

各ステージごとの治療効果について

ステージⅠ

ではAGAの初期のステージⅠの患者さんに注目してみましょう。

グラフの一番上の白い丸がステージⅠの患者さんの経過です。

治療効果は5年間伸び続けています。

まだまだ伸び続けそうですね。

効果も著明改善の7.0まで改善を認めています。

ステージⅠは毛母細胞のダメージが少なく治療効果が高いということが分かります。

おそらく10年近くAGAは改善し続けるのではないでしょうか。

ステージⅡ、Ⅲ、びまん性AGA

びまん性とは頭部全体からAGAが進行するタイプです。

このグループは中等度のAGAになります。

ステージⅡやⅢ、びまん性のAGAでは5年間治療効果が伸び続けています。

治療効果はステージⅠには劣りますが6.5点前後、つまり中等度から著明な改善が期待出来るのです。

駅前AGAクリニックではこの程度の進行度の患者さんのご来院が一番多いかと感じます。

ステージⅣ以上

ステージⅣでは5年後に治療効果のピークが来ますが、改善具合は6点の中等度の改善程度に落ちています。

ステージⅤでは4年後、ステージⅥでは3年後、ステージⅦでは2年後が治療効果のピークとなります。

AGAが進行している患者さんの治療効果はこのように落ちて来るのです。

プロペシアの副作用について

プロペシアも、一般的な薬と同じように、副作用があります。

起こる確率は低いですが、その中でも起こりやすいものは以下の2つです。

  • 肝機能障害
  • 男性機能に関する症状

それぞれについて説明します。

肝機能障害

プロペシアなどの薬は肝臓で代謝されるため、肝臓に負担がかかり、飲み続けることで肝機能障害が起こる可能性があります。

重症な場合は、肝臓が働かなくなるので、命に関わります。

詳しくはこちらをご覧ください。

肝機能障害について

男性機能に関する症状

プロペシアの副作用により起こる男性機能に関する症状とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。

起こりうる症状としては、勃起不全、精子量減少、射精障害などです。

これらの症状は、内服をやめたら起こらなくなると言われているので、心配は不要でしょう。

まずはクリニックに相談し、安全に治療を進めましょう。

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初期脱毛について

プロペシアなどの投薬を始めると、初期脱毛が起こります。

これは、AGA治療薬を飲み始めた際に起こる抜け毛のことです。

初期脱毛はよく副作用と勘違いされるのですが、副作用ではなく、きちんと薬が聞いている証拠です。

薬によって発毛した毛によって、古い髪の毛が押し出されて抜けているのです。

詳しくはこちらをご覧ください。

初期脱毛について

【番外編】プロペシア以外のAGA治療方法

プロペシア以外の治療方法について説明します。

ザガーロ

ザガーロは、デュタステリドを主成分とするAGA内服薬です。

ザガーロは、プロペシアと同じく、抜け毛を防ぐ働きがあります。

また、ザガーロの方がプロペシアよりも発毛効果が約1.5倍あると言われています。

理由としては、5αリダクターゼのⅡ型のみを阻害するのがプロペシアでしたが、ザガーロはⅠ型とⅡ型の両方を阻害するため、よりDHTの合成を防ぐことができるからです。

AGAが進行している患者さんや長期的にAGAの進行を抑え込む必要がある場合はザガーロに軍配が上がります。

ザガーロはAGAの特効薬として最高の効果を持っているのです。

最近ではザガーロがAGAの標準治療だと考えるクリニックが増えています。

ザガーロについてはこちら

ミノキシジル

ミノキシジルは減少してしまった毛母細胞を刺激して発毛させることができます。

治療初期にプロペシアと併用すると効果的です。

また、進行してしまったAGA患者さんには必須の薬剤となります。

ミノキシジルを上手く使いこなせるかどうかが患者さんの満足度にかなりの影響を与えるのです。

なぜならミノキシジルは見た目に直結しているからです。

ミノキシジルには内服薬と外用薬があり、それぞれに利点と欠点があります。

詳しくはご相談ください。

駅前AGAクリニックはミノキシジルの使い方を極めていると自負しております。

ミノキシジルについてはこちら

サプリメント

最近は『オーソモレキュラー』という栄養療法が注目されています。

人の体は摂取した栄養素から出来ています。

栄養素が欠けている場合は毛髪では髪質の変化やAGAの症状として現れます。

AGAの患者さんのほとんどでアミノ酸などの乱れがあることが医学的に分かっています。

そこで毛髪の成分を分析して必要な栄養素を配合した育毛サプリメントというアプローチがとられるのです。

当院では日本製にこだわり安心できる高機能の『駅前AGAクリニックオリジナルサプリメント』を開発しました。

ドラッグフリーのAGAのオーソモレキュラーも選択肢なのです。

AGAメソセラピー

内服治療、外用治療を超えた治療が『メソセラピー』です。

極細の針を使って頭皮に直接薬剤を注入します。

成長因子を含んだ薬剤を毛母細胞に直接届けることで強烈に発毛させるのです。

AGA治療としては最強の治療となります。

毛髪専門クリニックならではのこだわりの治療方法です。

このように、当院では様々な治療を行うことが可能なので、治療を検討中の方は、まずはクリニックを受診し、それぞれに合った治療を専門の医師に選択してもらいましょう。

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まとめ

いかがでしたか。

プロペシアはとても有効的な治療薬であるということがわかったかと思います。

ですが、AGAの進行具合によっては他の治療方法を用いる方が好ましいといった場合や、他の治療方法と併用で用いる方が好ましいといった場合が起こることが多々あります。

そのためまずはクリニックを受診し、時運にとって最適な治療方法を提示してもらいましょう。

駅前AGAクリニックは完全予約制で通院に便利な駅前に展開しております。

他の患者さんとお顔を合わすことはありません。

東京新宿、東京北千住、新潟、金沢、大阪梅田、京都烏丸、岡山、広島、鹿児島、熊本で同じクオリティーの毛髪医療を受けて頂けます。

フィナステリドのみの治療で不満があった患者さんのご相談にも応じております。

AGAの治療は奥深いのです。

標準治療として適当にプロペシアを処方すればいいというわけではありません。

AGAのことは我々、毛髪医療のプロにご相談ください。

何が最適な治療なのか患者さんと共に考えていくことが非常に重要だと認識しております。

執筆者
田坂洋介
2005年3月 昭和大学医学部卒業
2005年4月 昭和大学医学部付属初期臨床研修センタにて初期臨床研修開始
2007年4月 川崎市立川崎病院 麻酔科後期研修開始
2009年4月 麻酔科標榜医取得
2015年4月 大手毛髪専門クリニックで多数の症例を経験
2017年12月 駅前AGAクリニック大阪梅田院院長
資格:医師免許、麻酔科標榜医、麻酔科学会専門医、麻酔科学会指導医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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