ハミルトン・ノーウッド分類とは!?AGAのタイプについて解説!

AGAの進行具合を表現する時に最も広く使われているのがハミルトン・ノーウッド分類です。

女性の薄毛ではルートヴィッヒ分類が多く使われています。

このように分類することにより予後や治療効果を予測することができるのです。

今回は駅前AGAクリニックの医師が薄毛の分類について完璧に解説します。

あなたはどのタイプに当てはまっていますか。

一緒に見ていきましょう。

— 目次 —

そもそもAGAとは?

AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で、「男性型脱毛症」という意味があります。

AGAの原因は、「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素です。

この酵素が「テストステロン」というホルモンと結びつくことで、「DHT(ジビドロテストステロン)」というホルモンに変換します。

このDHTによって髪の毛のヘアサイクルが乱されることで、抜け毛が起こるのです。

また、AGAは進行性の病気であり、残念ながら完治しません。

ですが、DHTの生産を妨げることで、抜け毛を防ぐことが可能です。

治療方法についてはこちらをご覧ください。

薄毛を本当に治す方法とは??正しいAGAの治療

男性の薄毛に!ハミルトン・ノーウッド分類とは?

ハミルトン・ノーウッド分類は1975年に皮膚科医のノーウッド先生がハミルトン先生の分類を進化させることにより生まれました。

そのため修正ノーウッド・ハミルトン分類と呼ばれることもあります。

また、女性の薄毛の分類方法として、ルートヴィッヒ分類というものがあります。

ルートヴィッヒ分類につきましてはこちらをご覧ください。

FAGA(女性の薄毛)はどのように進行するの??ルートヴィッヒ分類について

さて、ハミルトン・ノーウッド分類は、1000人ものAGAの白人男性を分析しパターン化することにより、AGAの進行度の評価を行うことが出来るようになりました。

現在でもこの分類が基本型となり数々の研究が行われています。

私たちのクリニックでもこの分類を使用することが一番多いです。

では、ノーウッド先生が発表した分類を見てみましょう。

見やすいようにノーウッド先生の論文の図を引用して編集しました。

ハミルトン・ノーウッド分類ではAGAを7つの段階に分けています。

AGAはステージⅠからステージⅦに向かって進行します。

原文ではステージではなくタイプと表現していますが同じ意味となります。

進行パターンは大きく3つになります。

  • ①額の生え際から進行するタイプ(M字型)
  • ②頭頂部の症状が出るタイプ(O型)
  • ③前頭部から進行するタイプ(U型)

①額の生え際から進行するタイプ(M字型)

基本となるのが額の生え際から進行するこのM字型です。

これは進行するにつれて、頭頂部へと薄毛が広がっていきます。

ステージⅣになると頭頂部にもAGAが出ています。

そして、生え際と頭頂部のAGAが合流していくのです。

②頭頂部に症状が強いタイプ(O型)

次に頭頂部型(vertex)は日本人に多いタイプとなります。

これは比較的早く、頭頂部を中心にAGAが進行します。

また、早くもステージⅢで頭頂部の薄毛が目立ってしまいます。

そして、生え際と頭頂部を起点にAGAが進行し、薄毛が頭部全体に広がってしまいます。

多くの方は以上の①、②のどちらかのタイプに当てはまるのではないでしょうか。

③前頭部から進行するタイプ(U型)

前頭部型は前から後ろにAGAが進行する特殊なタイプとなります。

日本人には少ないタイプだと思います。

このタイプも最終的には前頭部と頭頂部にAGAが出現するため他のタイプと区別が付かなくなります。

以下に各ステージの紹介をしますが、読むのがつらい場合は絵を見て判断してください。

ご自身のステージはあるでしょうか。

どこに当てはまりますか。

『①額の生え際から進行するタイプ(M字型)』と『②頭頂部に症状が強いタイプ(O型)』のステージについて

ステージⅠ(タイプⅠ)
→ヘアラインの変化はわずか、もしくはないような初期の状態

ステージⅡ(タイプⅡ)
→生え際でM字状にAGAの領域が出現している
AGAと自覚していない患者さんが多い。

ステージⅢ(タイプⅢ)
→AGAだとしっかり認識できる程度
額に深いM字の切れ込みが出現している
頭頂部型(vertex)では頭頂部に強いAGAが現れ始める

ステージⅣ(タイプⅣ)
→生え際の後退が強くなり頭頂部のAGAの程度も強い
生え際と頭頂部のAGAの領域は繋がってはいない

ステージⅤ(タイプⅤ)
→より程度が強くなり生え際と頭頂部の間にある正常な領域が分かりにくくなって来ている

ステージⅥ(タイプⅥ)
→生え際と頭頂部のAGAの領域が合わさっている
AGAの症状はかなり強い

ステージⅦ(タイプⅦ)
→AGAの最終型
後頭部や側頭部に毛髪が残っていることが多い

『③前頭部から進行するタイプ』のステージ

ステージⅠ(タイプⅠ)
→ヘアラインの変化はわずか、もしくはないような初期の状態

ステージⅡA(タイプⅡA)
→ヘアラインは外耳道の2cmより前にある

ステージⅢA(タイプⅢA)
→ヘアラインが外耳道より前にある

ステージⅣA(タイプⅣA)
→ヘアラインの後退が外耳道より後方で頭頂部には達していない

ステージⅤA(タイプⅤA)
→AGAの領域が頭頂部と合流している

ステージⅥ(タイプⅥ)
→ここまでくると前頭部のタイプと通常のタイプと区別が付かなくなっている
生え際と頭頂部のAGAの領域が合わさっている
AGAの症状はかなり強い

ステージⅦ(タイプⅦ)
→AGAの最終型
後頭部や側頭部に毛髪が残っていることが多い

どうでしょうか。

あなたはどのタイプでしたか。

しっかりした人はステージⅡでもご自分の薄毛に気づいています。

一般的にはステージⅢ程度で薄毛を気にする人が多く、ステージⅣ程度だとあの人はハゲてるよねと言われることもあるといったイメージです。

また、AGAの治療はステージⅣになると効果が落ちてきます。

そのため最低限ステージⅢまでには治療を開始しておきたいですね。

早ければ早いほど効果的なのでステージⅠやⅡからの治療が理想的だと感じます。

是非一度、医師の診察を受けてみましょう。

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AGAのタイプごとの対処法

では、AGAの各タイプについての詳細がわかったところで、AGAのタイプごとの対処法について説明します。

①〜③までのタイプがありましたが、これらは同じAGAの症状であるため、治療薬に大きな違いはありません。

①額の生え際から進行するタイプ(M字型)の対処法

こちらは鏡で見やすい部分であるため、しっかりと毎日確認することが大切です。

原因はDHTであるため、AGA治療薬である「フィナステリド」と「ミノキシジル」を中心に対策すると良いでしょう。

基本的に、ミノキシジルで発毛は促進し、フィナステリドは抜け毛を防ぐといった効果があります。

したがってこの2つの治療薬の併用は非常に効果的です。

詳しくはこちらをご覧ください。

ミノキシジルについて
フィナステリドについて

②頭頂部の症状が出るタイプ(O型)の対処法

頭頂部は血管の数が少ないため、血流が悪くなりやすいです。

そのため髪に栄養が届きづらく、髪の毛が徐々に細くなってしまいます。

したがって、血行を促進するミノキシジルが効果的です。

また、O型は進行が早いと言われているので、比較的早く効果を期待できるメソセラピー治療との併用もオススメです。

メソセラピーとは、ミノキシジルやフィナステリドを含んだ治療薬を用いる一般的な投薬治療と異なり、頭皮から直接有効成分を注入する注入治療です。

こちらを投薬治療と併用することにより、早めに効果を出すことができるといったメリットがあります。

また、頭頂部に有効成分を浸透しやすくするために、日常の洗髪を丁寧に行い、常に清潔を保つように心がけましょう。

③前頭部から進行するタイプ(U型)の対処法

こちらのU型に対しても、フィナステリドとミノキシジルの併用療法は有効的です。

さらに5α還元酵素を抑制する亜鉛を摂取することも効果的と言われております。

また髪の毛のほとんどはケラチンで形成されています。

そのケラチンを形成するのに亜鉛が必要とされています。

亜鉛が不足すると、ケラチンの形成が滞ってしまい、ヘアサイクルが乱れ、薄毛の原因になります

詳しくはこちらをご覧ください。

亜鉛とAGAの関係性について

これは全てのタイプに言えることですが、ヘアサイクルを整えるために効果的なものとして、睡眠が挙げられます。

具体的には、眠り始めてから3時間は成長ホルモンが活発化するため、この時間に質の高い睡眠を確保することで、髪の毛の成長を促すことができます。

この他にも、食生活などを見直すことで、ヘアサイクルを整えることが可能です。

詳しくはこちらをご覧ください。

AGA、薄毛治療と食生活について

したがって、生活習慣の改善がAGAの改善につながるので、毎日意識して過ごすようにしましょう。

【番外編】その他の男性の薄毛の分類について

今までに数々の薄毛の分類が作られて来ました。

医師たちの薄毛に対する努力が分かって貰えると思います。

一般の方はここまでの分類は知らなくていいでしょう。

複雑なので流して見てみましょう。

びまん性のタイプ

ハミルトン・ノーウッド分類にはないびまん性(全体的)というタイプもあります。

びまん性の患者さんも意外と多くいます。

この場合はルートヴィッヒ分類で進行度を分類することがあります。

実際にはこれに含まれない数多くのタイプが存在します。

Beekの分類(1950年)

1000人の白人男性を観察して二つのタイプがあると結論付けました。

前頭部から進行するタイプと額の生え際から進行するタイプです。

進行度という概念はまだ取り入れていませんでした。

これが最初のAGAの分類となります。

Hamiltonの分類(1951年)

AGAの偉大なる研究者、ハミルトン先生の分類です。

これでほとんどのAGAの進行パターンと進行度を表すことが出来るようになりました。

8段階の進行度と3つのサブグループに分けて表現しています。

しかし、珍しいタイプについては考察されていなかったのでノーウッド先生が後に修正した修正ノーウッド・ハミルトン分類が一般的に使用されるようになって行くのです。

この図を見ると上で解説したハミルトン・ノーウッド分類に近いことが分かりますよね。

ステージⅢについては多くの種類があるためこの図には描かれていません。

緒方の分類(1953年)

日本人を観察してAGAに15個のタイプを見出しています。

そして、それを6つの進行パターンに当てはめています。

日本人と白人ではAGAの進行の仕方に若干の違いがあるとしています。

この1950年代はAGAの分類が花開いた医学的に面白い時代だったと思います。

この分類も比較的知名度が高いです。

Setty の分類(1970年)

白人300人、黒人300人を観察して分類を作成しました。

ハミルトンの分類に比べて黒人の特徴も組み入れて進化しましたが、進行度の詳細がなく人気が出ませんでした。

その後、1975年に修正ノーウッド・ハミルトン分類が登場します。

Bouhanna の分類(1976年)

ヨーロッパの白人を元に毛包の移植手術をするための分類を作り上げました。

実用性を狙ってかなりシンプルに分類しましたが、結局手術用の分類としては不完全だったと考えられます。

Blanchard and Blanchardの分類(1984年)

6か所の部位を測定することでかなり詳細に分類できるようにしました。

詳細にはなったのですが、手間がかかることから誰も使用しなくなって行きました。

このような分類は簡便で誰が施行しても正確な必要があります。

このバランスが重要ですが、その点で失敗しています。

Dynamic classification of Dardour and Bouhanna (1996年)

Bouhanna先生が再度分類作りに挑戦しています。

前回はかなりシンプルなものでしたが、今回は真逆なものです。

AGAと関連性のあるパラメーターを見つけ出しそれを分類に取り入れたのです。

脱毛の程度、毛髪の密度、頭頂部の脱毛の程度、毛髪の形態、毛髪の色と太さ、毛髪の成長速度などです。

この分類は日常的に使用するには複雑すぎる欠点があります。

しかし、癌治療の副作用の化学療法誘因性脱毛症などを評価する場合にもこれらのパラメーターは現在でも役に立つと思います。

Koo の分類(2000年)

ノーウッド・ハミルトン分類では進行度を詳しく見ていますが、手術を行う場合の領域には重点がありません。

そのため簡単に扱える手術用の分類が作成されました。

1700人の韓国人を観察して得られた経験を元に上手く分類することに成功しています。

これは説明しなくても図を見れば理解出来ると思います。

簡単に部位が分かりますよね。

外科向きの優れた分類だと思います。

まとめ

いかがでしたか?
薄毛のタイプだけでもかなりの種類があることがわかったと思います。

そのためご自身の薄毛のタイプがこの中にないと感じることや、自分のタイプがわからないことがあると思います。

薄毛の分類は奥が深いので悩んでしまった場合は医師に相談しましょう。

駅前AGAクリニックは男性についても女性についても詳しく、円形脱毛症の知識もあります。

総合的に毛髪治療を行えますので一度ご来院してみてください。

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以下、参考文献を記載しておきます。

以下の文献の中の図を引用して編集して使用させて頂いております。

歴史に残る偉大な文献のリストとなります。

Beek CH.
A study on extension and distribution of the human body-hair. Dermatologica. 1950
Hamilton JB.
Patterned loss of hair in man: Types and incidence. Ann N Y Acad Sci. 1951
Ogata T.
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Hair patterns of the scalp of white and Negro males. Am J Phys Anthropol. 1970
Norwood OT.
Male pattern baldness: Classification and incidence. South Med J. 1975
Bouhanna P, Nataf J.
A propos des transplantations de cuir chevelu. Critiques et propositions. Rev Chir Esthet. 1976
Blanchard G, Blanchard B.
A topographical approach to hair transplantation and scalp reduction. Ann Chir Plast Esthet. 1984
Bouhanna P, Dardour JC.
Male baldness: Dynamic classification of Dardour and Bouhanna. In: Bouhanna P, Dardour JC, editors.
Hair Replacement Surgery. Berlin: Springer-Verlag; 1996
Koo SH, Chung HS, Yoon ES, Park SH.
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Olsen EA.
Androgenetic alopecia. In: Olsen EA, editor. Disorders of Hair Growth: Diagnosis and Treatment. New York: McGraw-Hill; 1994
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The reliability of horizontally sectioned scalp biopsies in the diagnosis of chronic diffuse telogen hair loss in women. J Am Acad Dermatol. 2004
Bouhanna P.
Multifactorial classification of male and female androgenetic alopecia. Dermatol Surg. 2000


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