AGA以外の薄毛って何があるの?医師が教える薄毛の種類について
男性も女性も現在では多くの方が悩まされている薄毛。
薄毛の種類としては、AGAや円形脱毛症など様々です。
AGAならばヘアサイクルの乱れを解消するために、円形脱毛症であるならば、髪の毛にストレスが掛かっている原因を解明するなど、薄毛の種類によって対処法が異なってきます。
また、すぐに対処しなければいけない脱毛症などもあるため、誤った判断のまま放置しておくと大変です。
そこで今回、駅前AGAクリニックの医師が、薄毛の種類とその原因、対策について詳しく解説します。
— 目次 —
AGA以外の薄毛ってどんな種類があるの?
さて、冒頭でも触れましたが、AGA以外の薄毛はどんなものがあるのでしょうか。
薄毛の種類や原因について下記に詳しく説明します。
セリアック病
パンやパスタなどに含まれるたんぱく質のグルテンは、食物アレルギーの原因になりやすいです。
このグルテンに対する免疫反応により、小腸粘膜がダメージを受けてしまいます。
これがセリアック病です。
セリアック病では便秘になったり、お腹がはったり、腹痛があったり、疲れやすかったりといった症状が出ます。
重症になると下痢が続いて体重が落ちます。
その他の症状では鉄分やカルシウム、ビタミンなどの吸収障害による貧血、骨粗しょう症、口内炎、皮膚の萎縮、手足の感覚異常、肝障害なども現れます。
欧米では100人に1人がセリアック病です。
意外とありふれた疾患なのです。
日本人も食生活の欧米化でパンやパスタを食べることが多くなってきています。
日本にどれだけ患者さんがいるかは分かっていませんが、きっと多くの患者さんがいるはずです。
セリアック病は円形脱毛症と同じく自己免疫疾患であり円形脱毛症と同時に発症することがあると考えられます。
また、小腸での栄養分の吸収障害から薄毛になってしまうこともありAGAやFAGAとの鑑別が必要な疾患です。
栄養不良
栄養不良になると薄毛になります。
これも比較的多い薄毛の原因です。
上記のセリアック病でも栄養不良になります。
栄養不良では休止期脱毛やびまん性脱毛というタイプの薄毛になります。
薄毛になるだけでなく髪質の変化も現れます。
極端なダイエットや出産、手術などをきっかけとすることが多いです。
欠けているビタミン、ミネラル、アミノ酸などによってさまざまな症状が出てきます。
たんぱく質、亜鉛、鉄、硫黄、シリカ、ビオチン、ビタミンBなどは髪の健康にとって特に重要です。
駅前AGAクリニックオリジナルサプリメントは毛髪の成分を多く含んでいます。
食事だけで全ての栄養を摂取するのは難しいでしょう。
治療としてサプリメントを検討すべき状態です。
副腎腺腫
副腎は腎臓に付いている小さな臓器です。
この副腎の皮質から発生した良性腫瘍が副腎腺腫です。
かなり多くの方に副腎腺腫がありますが、その内85%程度は特に機能を持たないもので病的なものではありません。
残りの15%程度では副腎腺腫が機能を持ってしまいます。
機能とは実際にホルモンを産生してしまうということです。
ホルモンには数種類あり、糖質コルチコイドや鉱質コルチコイド、性ホルモンなどです。
これが性ホルモンだった場合は毛髪に影響が出ることがあります。
甲状腺疾患
甲状腺は甲状腺ホルモンを作っています。
このホルモンは全身に作用します。
そして、新陳代謝をコントロールしているのです。
甲状腺の機能が亢進したり低下したりするとヘアサイクルに影響が出てきます。
これによって髪が抜けてしまうことがあります。
また、甲状腺機能の障害と円形脱毛症は自己免疫疾患という共通点を持っていることがあり関連性が非常に深いことが分かっています。
当院では採血によって甲状腺の機能を調べさせていただくことがあります。
全身性エリテマトーデス
自己免疫疾患として非常に有名な疾患です。
SLE(Systemic Lupus Erythematosus)と呼ばれますが、「全身に起こる疾患で狼に噛まれたような紅斑」という意味です。
関節、皮膚、腎臓、肺、中枢神経など全身に症状が出てきます。
日本全国に10万人程度の患者さんがいて20歳~40歳の女性の発症が多いです。
自己免疫疾患なので円形脱毛症との関連性が深いです。
頭皮での炎症がヘアサイクルに影響を与え毛髪が細くなったり抜けてしまったりします。
― POINT ―
✔︎栄養が不足することで薄毛になることがある
✔︎ホルモンバランスの乱れにより毛が抜けることも
薄毛の対策方法を紹介!
このように髪が抜けるのはAGAや円形脱毛症だけではありません。
ではこうした薄毛を改善するにはどうしたらいいのでしょうか。
病気に対する治療ももちろんですが、薄毛を改善する治療も必要です。
そこで、薄毛改善のための治療を紹介します。
投薬治療
まずは投薬治療について説明します。
投薬治療とは、薬を投与する形で行う治療です。
どのようなものがあるのか紹介します。
ミノキシジル
ミノキシジルとは、発毛に効果がある有効成分です。
具体的には、血行を促進することで毛母細胞へ栄養を行き渡らせ、発毛を促すという作用機序です。
ミノキシジルの投与方法は大きく分けて2つあり、内服薬であるミノキシジルタブレットを服用する方法と、外用薬である外用ミノキシジルを塗布する方法があります。
ミノキシジルについてもっと詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。
フィナステリド
フィナステリドとは、抜け毛を防ぐ働きのある有効成分です。
5αリダクターゼという酵素の働きを抑えることで、DHTという悪性の男性ホルモンの合成を防ぐことができるのです。
したがって5αリダクターゼ阻害薬とも言われています。
AGAの治療に用いられることが多いですが、ミノキシジルと併用することで、ミノキシジルによって生えた髪の毛が抜けるのを防ぐといった効果もあります。
詳しくは下記からご覧ください。
デュタステリド
デュタステリドとは、フィナステリドと同じく5αリダクターゼ阻害薬です。
フィナステリドとの違いは、フィナステリドが5αリダクターゼⅡ型に作用するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型に作用します。
そのためデュタステリドのほうが効果が大きいです。
両者の違いの詳細については、下記からご覧ください。
スピロノラクトン
スピロノラクトンとは、利尿剤として使われることの多い薬です。
しかしそれ以外の効果として、男性ホルモンに拮抗する作用があることがわかっています。
スピロノラクトンは、ニキビ治療や、女性の薄毛の治療に使われることが多いです。
効果や副作用について、詳しくは下記からご覧ください。
注入治療
これまでに説明した投薬治療以外に、注入治療というものも当院では行なっています。
そちらを紹介します。
発毛メソセラピー
発毛メソセラピーとは、発毛に効果的な有効成分を、頭皮に直接注入する治療です。
こちらの発毛メソセラピーは、髪の毛の成長因子を直接頭皮から注入するため、投薬治療と違い副作用が無く、効果が出るまでの期間が短いというメリットがあります。
また、投薬治療と併用することで、より高い効果を得ることが可能です。
薄毛の治療は早期に始めることが本当に大切です。
当院では無料カウンセリングも行なっているので、薄毛にお悩みの方は検討してみてはいかがでしょうか。
― POINT ―
✔︎メソセラピーと投薬治療の併用が効果的
✔︎早期発見が改善につながる
✔︎まずはクリニックに相談しよう!
まとめ
いかがでしたか?
AGA以外にも様々な薄毛があることがわかりましたね。
放置しておくと病気も薄毛もどんどん進行し、手遅れになってしまう場合もあります。
些細なことでもすぐに専門医に相談することをお勧めします。
駅前AGAクリニックは毛髪総合クリニックです。
どのような薄毛でもしっかりと診察して治療していくことが大切だと考えております。
薄毛を自己判断で診断せずにしっかりと医師に診察して貰いましょう。
このような病気を伴った薄毛の場合は他科と連携して治療していくことが必要になります。
駅前AGAクリニックは患者さんに寄り添いながら共に戦っていけるクリニックでありたいと思っております。
あらゆる薄毛のお悩みに東京新宿、東京北千住、四日市、大阪梅田、京都烏丸、岡山、広島、鹿児島、熊本のすべてのクリニックで一貫した最新の薄毛治療を行っております。
毛髪総合クリニックですので男性のAGAはもちろん女性の薄毛(FAGA)の治療や円形脱毛症の治療もおこなっております。