頭皮湿疹を引き起こす9つの原因は?治療法やAGAとの関係も解説

湿疹は肌の表面に見られる炎症の総称で、皮膚炎と呼ばれるケースもあります。
頭皮に湿疹ができる場合、いくつかの病気の可能性が考えられます。
湿疹ができる原因は個人によりさまざまですが、場合によってはストレスに起因するケースもあるため注意が必要です。
本記事では頭皮湿疹ができる原因や主な症状、対処法について解説します。
場合によっては抜け毛や薄毛につながるケースもあるため、適切な対処で早期改善を目指しましょう。
— 目次 —
- ストレスは頭皮湿疹の原因の一つとして考えられる
- 頭皮湿疹の種類・原因
- 頭皮湿疹の症状
- 頭皮湿疹が抜け毛・薄毛につながることも
- 頭皮湿疹は医療機関に相談
- AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
ストレスは頭皮湿疹の原因の一つとして考えられる
湿疹は肌の表面に見られる炎症の総称で、頭部に見られる湿疹を特に頭皮湿疹と呼ぶケースがあります。
頭皮湿疹はさまざまな病気が原因で発症しますが、ストレスに起因しているケースも少なくありません。
ストレスにより自律神経のバランスが乱れると血管が収縮し、頭皮に送られる血液量の減少にともない、頭皮環境を悪化させる可能性が高くなるためです。
ストレスが原因の頭皮湿疹は対症療法では改善に時間がかかるため、根本的な原因を突き止めて対処する必要があります。
頭皮湿疹の種類・原因
頭皮湿疹が見られる場合、以下4つの病気を発症している可能性が疑われます。
- 脂漏性皮膚炎
- 接触性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- 皮脂欠乏性皮膚炎
それぞれの特徴について、原因と合わせて解説します。
脂漏性皮膚炎
頭皮湿疹が見られる際に考えられる病気の1つが脂漏性皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は常在菌の一種であるマラセチアが異常繁殖し、頭皮に湿疹を発生させる点が特徴です。
マラセチアは皮脂をエサとして繁殖するため、皮脂の分泌量が多い箇所であればどこでも発症する可能性があります。
頭皮も皮脂の分泌量が多い箇所の1つのため脂漏性皮膚炎を発症するリスクが高いのですが、初期にはかゆみなどの症状をともなわないケースが多い傾向にあります。
しばしば慢性的な経過をたどることが多く、自然治癒する可能性が低いため注意が必要です。
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎はかぶれと呼ばれるケースもある皮膚疾患で、大きく以下の3タイプに分類されます。
- 刺激性接触皮膚炎
- アレルギー性接触皮膚炎
- 光接触皮膚炎
刺激性接触皮膚炎は機械的刺激が原因で起こり、アレルギーとは関係なく発症する点が特徴です。
酸性もしくはアルカリ性の物質が原因で刺激性接触皮膚炎を発症するケースもあります。
日常的に使用していたシャンプーなどヘアケア用品が原因で、気が付いたら刺激性接触皮膚炎を発症していたケースもあります。
アレルギー性接触皮膚炎はアレルゲンが原因で発症する点が特徴です。
代表的なアレルゲンとしては金属製のアクセサリーや眼鏡、植物、洗剤、医薬品などが挙げられます。
光接触皮膚炎は何らかの物質に紫外線の刺激が加わり発症します。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患の一種です。
根本的な原因に関しては明らかにされていませんが、皮膚が持つバリア機能の低下およびアレルギーが深く関わっていると考えられています。
また、家族や本人が気管支喘息(ぜんそく)やアレルギー性鼻炎をはじめとするアトピー素因を有する場合、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなると考えられています。
アトピー性皮膚炎は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、慢性的な経過をたどる点が特徴です。
皮脂欠乏性皮膚炎
皮脂欠乏性皮膚炎は表皮を覆う皮脂膜が減少してバリア機能が低下し、湿疹が生じる皮膚疾患の一種です。
段階的に進行し、気が付いたら重症化していたケースも多く、早期に適切に対処する必要があります。
主に皮膚の乾燥が原因で発症しますが、アトピー性皮膚炎の発症にともなって併発するケースも見られます。
頭皮湿疹の症状
頭皮湿疹を発症すると、以下のさまざまな症状が見られはじめます。
- 頭皮がかゆい・痛い
- 頭皮のフケが増える
- 頭皮にできものが現れる
- 頭皮がボコボコしている
- 頭皮にかさぶたができる
- 頭皮がベタつく
- 抜け毛が増える
それぞれについて解説します。
頭皮がかゆい・痛い
頭皮湿疹を発症した際に見られる代表的な症状の1つが、発症部位のかゆみおよび痛みです。
湿疹により炎症を起こすとメディエイターの一種であるプロスタグランジンが放出され、痛みや熱、腫れを生じます。
また、炎症状態を回復させるために免疫系が活発化すると、ヒスタミンが放出されてかゆみを感じやすくなります。
ケガをした箇所が回復する際にかゆみが出やすいのはそのためです。
ただし、脂漏性皮膚炎の発症初期には、かゆみなどの自覚症状があらわれにくい傾向にあります。
頭皮のフケが増える
頭皮湿疹を発症すると、フケを生じやすくなります。
脂漏性皮膚炎を発症すると黄色っぽい色をしており粒が大きい、ベタベタした脂性フケが出やすくなるのが特徴です。
脂性フケがひどい場合は、固まってかさぶたのように見えるケースもあります。
また、皮脂欠乏性湿疹を発症すると表皮が次第に固くなり、一部がフケのように剥がれ落ちることがあります。
頭皮にできものが現れる
頭皮の湿疹を発症すると痛みやかゆみだけでなく、ブツブツしたできものや水疱(水ぶくれ)が見られる傾向にあります。
特に接触性皮膚炎にともなう炎症状態がひどい場合は、やけどをしたときのように大きな水疱ができるケースもあり、痛みも非常に強くあらわれる点が特徴です。
頭皮がボコボコしている
頭部に湿疹を発症すると、頭皮がボコボコした状態になるケースがあります。
例えばアトピー性皮膚炎を発症すると患部をかき崩して分泌された浸出液が固まり、該当箇所が硬くなってボコボコした見た目に変化します。
皮脂欠乏性湿疹を発症した場合も頭皮が硬くなり、ひび割れを起こしてボコボコした状態になるケースが少なくありません。
頭皮にかさぶたができる
頭皮のかさぶたも頭部に湿疹を発症した際に見られる代表的な症状の1つです。
特にアトピー性皮膚炎を発症した際にかゆくて患部をかき崩すと、浸出液が固まりかさぶたが生じやすくなります。
脂漏性皮膚炎では過剰に分泌された皮脂とフケ、剥がれ落ちた角質などが混じり合って固まり、かさぶたのように頭皮を覆うケースがあります。
頭皮湿疹によるかゆみのために皮膚を傷つけてかさぶたができることを繰り返していると、やがて瘢痕化する可能性もあるため注意が必要です。
頭皮がベタつく
頭部に湿疹を発症すると、頭皮がベタつきやすい傾向にあります。
例えばアトピー性皮膚炎を発症した際に患部をかき崩すと、浸出液が分泌されて局所のベタつきを生じやすくなります。
脂漏性皮膚炎を発症しているケースでは皮脂分泌量が過剰な傾向があり、頭皮全体がベタつく点が特徴です。
抜け毛が増える
頭皮湿疹を発症すると、抜け毛が増えるケースもあります。
抜け毛が増える原因の1つが機械的(物理的)刺激です。
頭皮湿疹の発症にともないかゆみが生じると、無意識に患部をかいてしまい、頭皮や髪の毛に負担をかけて抜け毛リスクが増加します。
また、頭皮湿疹にともないかさぶたができて毛穴をふさぐと、髪の毛の成長が阻害されて抜け毛リスクが増加します。
頭皮湿疹が抜け毛・薄毛につながることも
頭皮湿疹を発症すると、抜け毛や薄毛につながる可能性があります。
特に脂漏性皮膚炎が悪化すると、脂漏性脱毛症につながるケースがあるため注意が必要です。
また、頭皮湿疹が起こるような頭皮環境自体が、抜け毛リスクを高める可能性もあります。
脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎の悪化にともない抜け毛が増える状態を指します。
皮脂の過剰な分泌自体が抜け毛リスクを高める訳ではありませんが、フケやホコリなどと皮脂が混じり合い毛穴をふさぐと、炎症を起こし抜け毛リスクを高めます。
また、脂漏性皮膚炎を発症している男性の場合、AGA(男性型脱毛症)を併発しているケースも見られるため注意が必要です。
頭皮環境の悪化
頭皮湿疹の原因はさまざまですが、発症している方の多くに頭皮環境の悪化が見られます。
頭皮環境が悪化するとバリア機能の低下や髪の毛が成長するための栄養不足などが原因で、抜け毛リスクを高める可能性があります。
頭皮湿疹は医療機関に相談
頭皮湿疹はさまざまな疾患が原因で生じます。
皮脂欠乏性湿疹やアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎はいずれも珍しい疾患という訳ではありません。
しかし、いずれも自然回復が難しく、放置するとしばしば慢性化するため注意が必要です。
疾患ごとに対処法や予防法が異なるため、まずは湿疹の原因を突き止める必要があります。
頭皮のかゆみや痛みだけでなく、抜け毛や薄毛の悪化も見られるようであれば、AGA専門クリニックで診てもらうのがおすすめです。
AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
頭皮湿疹は皮脂欠乏性湿疹やアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎などさまざまな疾患により発症リスクが増加します。
また、ストレスが原因で頭皮湿疹を発症するケースもあるため、まずは専門医の診察を受けて原因を特定するのが重要です。
頭皮湿疹にともない抜け毛量の増加が見られる方は、駅前AGAクリニックまでご相談ください。
駅前AGAクリニックでは男性だけでなく女性の薄毛や円形脱毛症など、抜け毛のお悩みを総合的に診察可能です。
まずは無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。




