AGAの改善には発毛剤がおすすめ!発毛剤の種類と効果を紹介
男性に見られる代表的な薄毛であるAGAですが、現在は発毛剤を用いた治療が受けられる時代となっています。
では、どのような発毛剤を用いて、AGAの治療をおこなっているのでしょう。
今回は、AGAの治療に用いられる代表的な発毛剤について、その効果や副作用などを徹底解説したいと思います。
— 目次 —
AGAとは?
AGAの改善に発毛剤がおすすめの理由について解説する前に、まずはAGAがどのような脱毛症なのかについて知っておきましょう。
男性に見られる進行型の脱毛症
AGAは、男性に見られる進行型の脱毛症です。
AGAは英語の「Androgenetic Alopecia」の頭文字をとったもので、直訳すると男性ホルモンに起因する脱毛症となりますが、日本では男性型脱毛症と呼ぶのが一般的です。
AGAがなぜ厄介かというと、進行型という特徴を持っているからです。
そのため、AGAを発症した場合、適切に対処しないとどんどん薄毛が進行してしまいます。
若ハゲもAGA?
日本皮膚科学会の策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、AGAは思春期以降に見られ徐々に進行する脱毛症と定義されています。
つまり、10代後半や20代前半であっても、AGAを発症する可能性はあるということです。
そのため、若ハゲの多くもAGAが原因となって起こるものと考えられます。
AGAの原因
進行型で思春期以降に見られるAGAですが、そもそもなぜAGAを発症してしまうのでしょうか。
その代表的な原因を紹介します。
遺伝的要因
AGAの原因としては、遺伝的要因があげられます。
AGAを発症する人の特徴として、5α-リダクターゼが活発に働くということがあげられます。
5α-リダクターゼは人体に存在する酵素の一種で、男性ホルモンであるテストステロンを、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)へと変化させる働きを持っています。
ジヒドロテストステロンは、男児の生殖器を成長させるのに欠かせないホルモンなのですが、思春期以降になるとニキビや吹き出物、皮脂の分泌、そしてAGAによる抜け毛の原因となるのです。
そのため、遺伝的に5α-リダクターゼが活発に働く遺伝子を持っている場合、AGAを発症するリスクが高くなります。
AGAのもう1つの遺伝的要因として、アンドロゲンレセプターの感受性があげられます。
前出したジヒドロテストステロンは、アンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容器と結合することで、抜け毛の原因となるサイトカインを産生します。
アンドロゲンレセプターの感受性は人によって様々ですが、母型の遺伝子によってアンドロゲンレセプターの感受性が高い場合、ジヒドロテストステロンと結合しやすくなるため、AGA発症のリスクが増すのです。
精神的ストレス
ストレスは万病の元と言われますが、AGAにとってもマイナス要因となります。
ストレスを感じると交感神経が優位になり、血管が収縮して血行を阻害します。
その結果、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足し、髪の毛が十分に育たず、薄毛が目立つこととなるのです。
身体的ストレス
ストレスというと、人間関係の悩みや仕事上のトラブルなど、精神的なものばかりをイメージしがちですが、疲労や睡眠不足、寒暖差といった身体的ストレスもAGAのリスクファクターとなります。
身体的ストレスが昂じると、身体を回復させることにエネルギーが優先して使われるため、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすのです。
AGAとは男性に見られる進行型の脱毛症であり、遺伝的要因やストレスなどが原因となって発症する。
AGA治療に用いられる発毛剤
AGAは現在、病院や専門のクリニックで治療できる時代となっています。
そして、AGAの治療にあたっては、発毛剤を用いるのが一般的です。
では、どのような発毛剤がAGA治療に用いられるのでしょう。
プロペシア
プロペシアは、AGAの治療に用いられるパイオニア的な発毛剤です。
プロペシアに配合されている有効成分のフィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があり、ジヒドロテストステロンの産生を抑止し、抜け毛を予防します。
AGA治療専門のクリニックでは、プロペシアはどちらかというと現状維持目的で用いられるケースが多いようです。
ザガーロ
ザガーロは2016年の6月に販売開始された、比較的新しいAGA治療薬です。
ザガーロに配合されている有効成分のデュタステリドには、フィナステリド同様、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があります。
ただその作用がフィナステリドよりも優れているため、AGA治療専門のクリニックでは、積極的に発毛効果を期待するときに用いられる傾向があります。
ミノキシジル
ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として、1960年代からアメリカで用いられていました。
ところが、ミノキシジルを服用している人に発毛効果が見られたため、低用量の外用薬が開発されることとなりました。
プロペシアやザガーロは内服タイプの発毛剤ですが、ミノキシジルに関しては、塗り薬タイプの発毛剤しか認可されていません。
そのため、頭皮に塗布する形で用いることとなります。
ミノキシジルには血管を拡張し、血液の循環を促す作用があるため、頭皮環境の改善目的で用いられます。
また、プロペシアやザガーロと併用することで、より高い発毛効果が期待できます。
発毛剤にはプロペシア、ザガーロ、ミノキシジルといった種類があり、それぞれ目的が効果が異なる。プロペシアかザガーロとミノキシジルを併用することでより高い発毛効果が期待できる。
発毛剤による副作用のリスク
発毛剤は化学的に製造された医薬品であるため、育毛剤に比べると発毛効果が期待できるのですが、その分、副作用のリスクもあります。
では、どんな副作用の可能性があるのでしょうか。
男性機能低下
プロペシアをはじめとするフィナステリド錠や、ザガーロのようなデュタステリド錠は、医学的に抗アンドロゲン薬と呼ばれています。
抗アンドロゲン薬には、5α-リダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストステロンの産生を抑止する働きがあるのですが、一方で男性機能が低下するという副作用も報告されています。
プロペシアやザガーロを服用した人の中には、頻度こそ高くはないものの、性欲の減退や勃起機能不全、射精障害などを訴える方がいます。
また、プロペシアやザガーロに限ったことではないのですが、医薬品というものはすべからく肝臓に負担をかけるものです。
国内での発症報告例はありませんが、海外ではプロペシアやザガーロの服用によって、肝機能障害を起こした例があるということです。
心臓への負担
ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として用いられていましたが、現在では高血圧の治療目的で用いられることはありません。
なぜなら、ミノキシジルには動脈を拡張する働きしかなく、かえって心臓への負担を増すことが分かってきたからです。
日本では内服タイプのミノキシジルは認可されていないのですが、塗り薬タイプのミノキシジルであっても、肝臓で有効成分が代謝されることが分かっています。
そのため、狭心症など虚血性心疾患のリスクが、わずかながら存在すること言うことです。
発毛剤は専門のクリニックで処方
発毛剤は現在、インターネット通販などで気軽に購入できるようになっています。
ただ、発毛剤には副作用のリスクがあることを忘れてはいけません。
厚生労働省が認可している発毛剤は比較的安全ですが、それでも肝機能障害や虚血性心疾患のリスクが無い訳ではありません。
そのため、医師の診察を受けたうえで発毛剤を処方してもらい、症状変化や身体の変化を注意深く見守る必要があるのです。
発毛剤にはあまり発症報告例がないが男性機能の低下や心臓への負担が増加するなどの副作用があるため専門のクリニックなどで診察を受けたうえで処方してもらう必要がある。
まとめ
日本ではフィナステリドとデュタステリド、そしてミノキシジルだけがその発毛効果を認められています。
当院ではそれらの有効成分を組み合わせ、120パターン以上のオーダーメイド治療を提供しています。
「どこに行っても薄毛が良くならない」「薄毛は治らないものとあきらめている」…そのような方は、ぜひ当院のオーダーメイド治療を受けてみてください。
きっとご満足いただけると確信しています。