病院処方の薄毛治療薬と市販品の違いとは?メリットとデメリットも紹介
薄毛というと、かつては「遺伝だから仕方ない」などと諦められていましたが、最近は専門の病院で薄毛治療が可能となっています。
また、市販品の中にも薄毛に効果のある治療薬があります。
では、病院で処方された治療薬と市販品のどちらを使うのがおすすめなのでしょう。
薄毛の治療薬の種類などと併せて解説したいと思います。
— 目次 —
病院で処方される薄毛の治療薬
病院処方の薄毛治療薬と市販品の違いについて解説する前に、そもそも病院で処方される薄毛の治療薬にはどのようなものがあるのかを知っておきましょう。
プロペシア
プロペシアは、男性に見られる代表的な薄毛である、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の治療薬のパイオニア的存在です。
有効成分
プロペシアには厚生労働省によって発毛効果があると認められた、フィナステリドという有効成分が含まれています。
効能
男性型脱毛症の原因の1つが、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の存在です。
なぜなら、ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターと呼ばれる受容器と結びつくことで、抜け毛を引き起こす有害なサイトカイン(TGF-β)を産生するからです。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンが変化したものですが、その変化に際して、体内の酵素の一種である5α-リダクターゼが触媒として働きます。
フィナステリドには5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があるため、ジヒドロテストステロンの産生を抑止し、抜け毛を未然に防ぐことが可能となっているのです。
プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社の調べによると、実際にプロペシアを利用した人の98%が、薄毛の改善効果や現状維持効果を実感しているということです。
ザガーロ
ザガーロは、2016年の6月に販売された、比較的新しい男性型脱毛症の治療薬です。
プロペシアよりも高い効果が期待されており、薄毛の悩みを持つ男性には明るい材料となっています。
有効成分
ザガーロには、やはり厚生労働省によって発毛効果が認可されたデュタステリドという有効成分が含まれています。
効能
デュタステリドにもフィナステリドと同様、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があります。
それによって男性型脱毛症の原因となるジヒドロテストステロンの産生を抑止するわけです。
ただ、デュタステリドはフィナステリドよりも、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用が強いことから、ザガーロにはプロペシアよりも高い発毛効果が期待されています。
ミノキシジル
ミノキシジルも厚生労働省によって発毛効果を認められている有効成分の1つです。
日本では塗り薬タイプのみが正式に認可されています。
効能
ミノキシジルには、血管を拡張し、血行を促進する作用があります。
それによって頭皮環境を改善し、髪の毛の成長をサポートするわけです。
病院で処方されるのは厚生労働省認可の発毛成分を含む。プロペシアやザガーロ、ミノキシジルが代表的な治療薬である。
市販されている薄毛の治療薬
それでは次に、市販されている薄毛の治療薬について見ていきたいと思います。
「市販」の中には、通販で売られている治療薬も含みます。
ミノキシジル外用薬
ミノキシジルの外用薬は第一類医薬品として、薬局や通販で購入することが可能です。
代表的なミノキシジル外用薬としては、大正製薬が販売しているリアップシリーズがよく知られています。
プロペシアのジェネリック
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは国内での特許期間を終えているため、製薬会社各社からプロペシアのジェネリックが比較的安価で販売されています。
非正規品
ここまでは厚生労働省によって認可されている薄毛の治療薬でしたが、実際の治療には認可外の治療薬が使われるケースもありますし、通販で個人的に購入するケースもあります。
プロペシアジェネリック
インドにある世界的に有名なジェネリック製薬会社では、格安のプロペシアのジェネリックが製造されています。
正規品に比べると10分の1程度の価格で購入できるものもあり、個人で輸入したり、輸入代理店から購入したりする方もいます。
ミノキシジルタブレット
日本で認可されているミノキシジルは塗り薬タイプだけですが、実際の治療に内服タイプのミノキシジル(ミノキシジルタブレット)が用いられることもあります。
なぜなら、内服タイプの方が高い発毛効果を期待できるからです。
市販されている薄毛の治療薬は国内認可の物と非認可の物があるので、利用する際には注意が必要。
病院で処方された薄毛治療薬のメリットとデメリット
薄毛治療に用いられる医薬品には、いろいろなものがあることをご理解いただけたことと思います。
では、病院で処方された薄毛治療薬と、市販の薄毛治療薬にはどのようなメリット、およびデメリットがあるのでしょう。
処方薬のメリット
病院で処方された薄毛治療薬を用いるメリットは、なんといっても正規品であるため安全であることがあげられます。
また、病院で医師の診察を受けたうえで処方されることから、副作用のリスクを避けることも期待できます。
処方薬のデメリット
物事には、メリットがあればデメリットもあるものです。
では、処方薬のデメリットは何かというと、ずばり薬価が高いことです。
ジェネリックの医薬品も登場していますが、それでも海外製のジェネリックに比べるとまだまだ効果です。
そのため、輸入代理店から治療薬を購入する方が後を絶たないのです。
病院で処方される薄毛治療薬は安心して用いることが可能だが、薬価が高いというデメリットもある。
市販の薄毛治療薬のメリットとデメリット
それでは次に、市販の薄毛治療薬のメリット、デメリットについて見ていきたいと思います。
市販薬のメリット
市販薬のメリットとしては、通販で気軽に購入できることがあげられます。
病院に通ったり、薬局やドラッグストアに行ったりしなくても購入できるので、とても便利です。
また、先述したように海外製のジェネリックは非常に安価なので、薄毛治療を長く続ける際には、財布に優しいというメリットもあります。
市販薬のデメリット
厚生労働省によって認可されていない非正規品を個人輸入する場合、粗悪品をつかまされる可能性があります。
また、日本の商取引慣習が通用しないので、代金を支払ったのに商品が届かないといったトラブルも散見されます。
なにより、自己判断で治療薬を用いた場合、副作用が起こっても国の救済措置が受けられず、自己責任ということになります。
化学的に製造された治療薬には必ず副作用のリスクがともないます。
あなたの健康を損ねないためにも、やはり医師の指導下で治療薬を服用するのが一番です。
専門のクリニックでも認可外の治療薬を用いるケースがありますが、クリニックでは定期的に血液検査をおこなうなど、万全の体制下で治療をおこなっているのです。
安価な市販の薄毛治療薬を利用する場合、副作用のリスクを自分で把握した上で適切に使用する必要がある。
まとめ
薄毛の中でも男性型脱毛症は進行型の脱毛症であるため、基本的に長期にわたって治療をおこなう必要があります。
そのため、治療薬の価格がネックとなるのですが、化学的に製造された医薬品には必ず副作用のリスクがともないます。
安易に海外からの安価な輸入品を利用した場合、期待する効果が得られないことがあるだけでなく、副作用が起こっても自己責任となり、国の救済措置が受けられません。
病院での処方料金には、安心料も含まれていると考えるとよいでしょう。
駅前AGAクリニックではさまざまなプランを用意して、皆様の頭髪を維持、および改善することに取り組んでいます。
費用面で不安のある方は、実際の治療を開始する前に何でもご相談頂ければと思います。
初月1,800円のプランもございますので、試しに治療を受けてみたいという方にもおすすめです。