シャンプーが薄毛の原因に!?薄毛を予防する方法もご紹介


毎日の習慣としてシャンプーをしている人は多いと思いますが、そのシャンプーが原因で薄毛になるリスクが高くなるとしたら驚かれるでしょうか。

実は、市販のシャンプーには髪の毛や頭皮にとって好ましくない成分が多く含まれています。
そこで今回は、シャンプーによって薄毛になるメカニズムや、薄毛を予防する方法を紹介したいと思います。

— 目次 —

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シャンプーによってリスクが高くなる薄毛の種類

それでは早速ですが、シャンプーによってリスクが高くなる薄毛の種類と、なぜそうなるのか、そのメカニズムについて解説します。

女性に多く見られる粃糠性脱毛症

シャンプーによってリスクが高くなる女性の薄毛の代表が、粃糠性脱毛症(ひこうせいだつのうしょう)です。

では、粃糠性脱毛症のメカニズムと特徴を見ていきましょう。

粃糠性脱毛症のメカニズム

粃糠性脱毛症は、肌質に合わないシャンプーやパーマ、ヘアカラーなどによる頭皮へのダメージによって、発症リスクが高くなります。

頭皮にダメージが加わることによって、頭皮の新陳代謝(ターンオーバー)に異常をきたすと、本来であれば剥がれ落ちるべき角質(フケ)が、剥がれ落ちずに毛穴に詰まってしまいます。

フケが詰まった毛穴からは老廃物や汚れが排出できなくなるため、細菌繁殖の温床となります。

その結果、毛根にダメージが加わり、抜け毛の量が増えるのです。

粃糠性脱毛症の特徴

粃糠性脱毛症の特徴として、「カサカサと乾燥した白っぽいフケが増える」ということがあげられます。

襟足に白くて細かいフケが大量に付着している場合、粃糠性脱毛症を発症している可能性があります。

脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症

粃糠性脱毛症と間違われやすい脱毛症に、脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症があげられます。

では、粃糠性脱毛症と何が違うのでしょうか。

脂漏性皮膚炎にともなう抜け毛のメカニズム

脂漏性皮膚炎は炎症性の皮膚疾患の一種で、頭皮の常在菌であるマラセチアが大量に繁殖することで起こります。

マラセチアは真菌(カビ)の一種で、皮脂をエサとして繁殖します。

そのため、皮脂の分泌量が多い場所であれば、どこにでも脂漏性皮膚炎を発症する可能性があります。

頭皮は身体の中でもっとも皮脂の分泌量が多い場所であるため、皮脂が過剰に分泌されることで脂漏性皮膚炎を発症するリスクが高くなります。

マラセチアの繁殖によって頭皮に炎症を起こしたり、毛根にダメージを与えたりすることによって、次第に頭皮環境が悪化します。

その結果、丈夫な髪の毛が育つ土壌が損なわれ、抜け毛のリスクが高くなるのです。

脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症の特徴

脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症の特徴としては、粃糠性脱毛症とは異なり、「黄色くてベタベタしたフケが目立つ」ということがあげられます。

フケ自体が粃糠性脱毛症の場合よりも大きく、不潔な印象を与えてしまいます。

男性によく見られる男性型脱毛症

シャンプーによってリスクが高くなる、男性に見られる脱毛症が男性型脱毛症(AGA)です。

男性に見られる薄毛のほとんどが、男性型脱毛症であるということです。

男性型脱毛症のメカニズム

男性型脱毛症を発症する人は、5α-リダクターゼが活発に働く遺伝子と、感受性の高いアンドロゲンレセプターの遺伝子を持っているとされます。

5α-リダクターゼは、男性ホルモンであるテストステロンを、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変換させる働きがあります。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターと結合し、抜け毛の原因となる「TGF-β」という有害なサイトカインを産生します。

つまり、遺伝的に5α-リダクターゼが活発に働く遺伝子を持ち、なおかつアンドロゲンレセプターの感受性が高い場合、男性型脱毛症を発症するリスクが高くなるのです。

ただ、男性型脱毛症はいくつかの原因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

その1つが肌質に合わないシャンプーです。

その他にもストレスやタバコ、運動不足、睡眠不足など、多くのことが男性型脱毛症の原因とされています。

男性型脱毛症の特徴

日本皮膚科学会によると、男性型脱毛症は「思春期以降に見られ、徐々に進行する」脱毛症と定義されています。

男性の薄毛というと中年期以降をイメージしがちですが、実際には、男性型脱毛症は20代前後でも発症する可能性があるということです。

また、男性型脱毛症は進行型の脱毛症であるため、発症して何ら措置を講じなかった場合、徐々にかつ確実に薄毛が進行してしまいます。

POINT
  • 女性の場合、肌質に合わないシャンプーで粃糠性脱毛症のリスクが高まる
  • シャンプーで皮脂を洗い流し過ぎると脂漏性皮膚炎にともなう抜け毛のリスクが増す
  • 男性に見られる代表的な薄毛であるAGAもシャンプーが一因となる

なぜシャンプーが原因で薄毛になるの?

肌質に合っていないシャンプーは、男性だけでなく女性にとっても薄毛の原因となり得るということですが、なぜシャンプーが薄毛の原因となるのでしょう。

頭皮にとって必要な皮脂まで洗い流してしまう

一般的なシャンプーは髪の毛や頭皮を洗浄するためのものですが、頭皮にとって必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮のバリア機能が失われてしまいます。

その結果、紫外線や頭皮の常在菌などから頭皮を守れなくなり、結果として抜け毛のリスクを高めるのです。

シャンプーに含まれる成分によるダメージ

市販のシャンプーには、髪の毛や頭皮にとって好ましくない成分が多く含まれています。

その代表が洗浄成分である合成界面活性剤です。

合成界面活性剤の洗浄力は強力なので、頭皮を守るべく皮脂を洗い流してしまうのです。

薄毛にならないためのシャンプーの選び方

一般的なシャンプーは頭皮や髪の毛を洗浄することを目的としており、ヘアケアやスカルプケアを目的としていません。

そのため、薄毛を予防したいのであれば、薬用シャンプーや育毛用シャンプーを選ぶのが良いでしょう。

POINT
  • 洗浄力の強いシャンプーで皮脂を洗い流し過ぎると頭皮のバリア機能が奪われる
  • 市販のシャンプーには髪の毛や頭皮にとって有害な成分が含まれている
  • 薄毛を予防するには薬用シャンプーや育毛用シャンプーがおすすめ

薄毛を予防する方法を教えて!

男性だけでなく、女性にとっても薄毛はデリケートな問題であり、できれば避けたい事態でもあります。

では、薄毛を予防するにはどうしたらよいのでしょう。

洗髪習慣を見直してみる

排水溝に詰まる髪の毛の量が増えたような場合、洗髪習慣を見直してみましょう。

ゴシゴシ頭皮を擦るような洗い方や拭き方は、頭皮にダメージを与えてしまいます。

頭皮は指の腹で優しくマッサージし、タオルに水分を含ませるようにして優しく拭き取りましょう。

育毛剤やサプリメントを利用する

将来の薄毛を予防する意味では、育毛剤やサプリメントを利用するのも有効です。

男性の場合は5α-リダクターゼの働きを阻害するノコギリヤシ、女性の場合は女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを配合した育毛剤やサプリメントがおすすめです。

抜け毛の量が減らない場合は専門のクリニックを受診する

抜け毛の量がどうしても減らない場合、なるべく早めに専門のクリニックを受診しましょう。

特に男性型脱毛症を発症している場合、手を拱いているとどんどん薄毛が進行してしまいます。

POINT
  • 抜け毛が気になりだしたら洗髪習慣を見直してみることが重要
  • 薄毛予防には育毛剤やサプリメントが有効
  • 薄毛が目立つようになって来たら専門のクリニックを受診する

 

 

まとめ

薄毛の原因は実に様々ですが、まさか毎日使っているシャンプーによって薄毛のリスクが高まるなど、考えたことがなかったという方も多かったのではないでしょうか。

ただ、薄毛はただ1つの原因ではなく、複数の原因が絡み合って起こるケースがほとんどです。

薄毛の原因が知りたいという方はぜひ一度、当院の無料カウンセリングを受けてみてください。

監修者
大藪 顕
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格:日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、日本レーザー医学会認定医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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