AGAによる生え際の後退を防ぐにはどうしたらいいの?気になる生え際の薄毛対策

AGAは髪の生え際や頭頂部に症状が出ることが多いです。

このように局所的に症状が強く出やすいのが男性型のAGAの特徴でもあります。

このようなタイプでは治療しても生え際が生えにくいことが多いのです。

生え際をしっかり生やすにはどうすればいいのでしょうか。

今回は生え際の後退を防ぐ方法について駅前AGAクリニックの医師が解説します。

— 目次 —

AGAって何?生え際から進行するって本当?

生え際の後退の原因であるAGAですが、そもそもAGAとは何なのでしょうか。

詳しく説明します。

AGAとは

AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略称で、「男性型脱毛症」を表します。

AGAは、成人男性によく見られる症状です。

AGAは進行性の脱毛症であるため、放置すると薄毛がますます進行します。

しかし、適切なAGA治療をすることで、進行を抑えることができます。

また、AGAは完治しません

そのため、AGA治療のやめどきを判断することは難しいです。

AGA治療のやめどきについて、詳しくはこちらをご覧ください。

AGA治療のやめどきについて

AGAの進行について

AGAは進行性の脱毛症であり、ある日突然AGAを発症するわけではありません。

AGAというのは毛包単位で起きる病気です。

毛髪は10万本あると言われていますが、毛髪の中でもAGAを発症しているものと、正常であるものが混在しています。

このようにして気づかないうちに徐々にAGAの毛包が増えていくのです。

典型的には髪の生え際からAGAサイクルの毛包が増えていきます。

特に生え際でM字状にAGAの毛包が増えることが多いです。

初期のAGAの症状は毛髪が細くなることです。

毛髪が細いものはヘアサイクルが短くなっていることを意味しています。

この状態でAGAだと自覚している患者さんはほとんどいません。

実際に自覚するのはもっと進行してからになります。

AGAは3つに分類できる

AGAは、その進行パターンによって、大きく分けて3つに分類できます。

①額の生え際から進行するタイプ(M字型)
②頭頂部の症状が出るタイプ(O型)
③前頭部から進行するタイプ(U型)

これを、「ハミルトン・ノーウッド分類」と言います。

この記事のテーマである生え際の後退は、タイプ①と③に当たります。

自分でAGAの症状を確認することは難しいため、専門の医師の診察を受けることをお勧めします。

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― POINT ―
✔︎AGAは完治しない
✔︎AGAは進行する
✔︎AGAは3つに分類できる

生え際の後退ってなんで起こるの?

では、なぜ生え際の後退は起こるのでしょうか。

生え際の後退の原因を知る上で、AGAの原因を知ることはとても大切です。

AGAの原因について説明します。

なぜ生え際の後退が起こるのか

結論から言うとヘアサイクルの乱れによって起こります。

そもそもAGAの原因は、悪性の男性ホルモンの「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。

男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素の働きによってDHTに変化します。

このDHTがヘアサイクルを短くします。

ヘアサイクルは、「成長期」→「退行期」→「休止期」の3段階を繰り返します。

DHTによって、このヘアサイクルが短くなり、髪の毛が十分成長する前に抜け落ちてしまうため、薄毛が進行してしまいます

これがAGAの原因です。

したがって、DHTの生成を抑えることでAGAの進行を止めることが可能です。

先ほど説明したように、DHTによってヘアサイクルが短くなることで、毛母細胞の細胞分裂の速度が上がります。

そして、毛母細胞は永遠に細胞分裂し続けることはできないため、細胞分裂を頻繁に繰り返した毛母細胞が寿命を迎えると、毛包はますます細くなり薄毛が目立つようになってくるのです。

AGAはこのようにして生え際や頭頂部から進行することが多いのです。

このようにAGAが進行していくと生え際の毛母細胞のダメージが他に比べてより大きくなります。

AGAの治療によく反応する部分は毛母細胞の数が多い部分です。

死滅して少なくなってしまうと難しくなるのです。

AGAの症状が軽い部分や発症から時間が経過していない部分は毛母細胞が多いため直ぐに発毛してきます。

逆に、生え際のようにAGAの症状が強い部分や、発症から時間が経過している部分は毛母細胞の数が少なくなっていて生えにくいのです。

このような理由で頭頂部や生え際はなかなか生えてこないということが起きているのです。

― POINT ―
生え際の後退ははヘアサイクルの乱れが原因
✔︎ヘアサイクルを乱すDHTの阻害が重要
✔︎生え際はAGAの症状が強い

生え際の後退を防ぐには?

では、生え際の後退を防ぐに良い方法はないのでしょうか。

実際に当院で行なっている治療方法を例に説明します。

DHTを減らす治療

先ほども説明したように生え際の後退の原因はDHTです。

したがってDHTを防ぐ治療薬を紹介します。

デュタステリド

先ほども説明したように、生え際はAGAの症状が強いです。

そこでヘアサイクルをしっかり正常化する必要があります。

毛細血管から運ばれたテストステロンは頭皮にある5αリダクターゼでDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

DHTが男性ホルモンレセプターに結合するとヘアサイクルを短くする情報伝達物質を放出します。

これによりヘアサイクルが短くなるのです。

5αリダクターゼを阻害することが出来ればDHTが減少してヘアサイクルが正常になります。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があります。

フィナステリドはⅡ型のみを阻害しますが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。

ヘアサイクルを正常化する力はデュタステリドの方がフィナステリドより強いのです。

生え際をしっかり生やすのであればデュタステリドの方がフィナステリドより効果的でしょう。

フィナステリドとデュタステリドの違いについては、こちら で詳しく説明しているので、興味がある方はご覧ください。

髪を生やす治療

上で説明したザガーロでDHTを抑制することは可能です。

しかし、実際に発毛を促すことで、さらに治療の効果を高めることができます。

そこで、発毛効果のある治療法を紹介します。

ミノキシジル

すでに毛母細胞の数が減ってしまっているならミノキシジルが有効的です。

毛母細胞が減ってしまった場合、ヘアサイクルを正常にするだけでは発毛が難しいからです。

ミノキシジルは頭皮の毛細血管の集まりの毛乳頭の血流を増やします。

毛乳頭は毛髪のサイクルを作り出す司令塔の役割を担っています。

そして、血流の増えた毛乳頭から成長因子が分泌されます。

ミノキシジルはこのように血流を増やして成長因子の分泌を促すことで毛母細胞を刺激するのです。

AGAで小さくなっていた毛包はこれによって大きく育ち毛髪も太くしっかり育つようになるのです。

ミノキシジルには内服薬と外用薬があります。

内服薬の方が効果は強く出ます。

1日1回の内服で手間もかかりません。

ただ、飲みはじめに動悸やむくみを感じることがありますのでご相談ください。

内服薬外用薬は併用がお勧めです。

外用薬は副作用がほとんどないという点が特徴です。

治療を検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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その他の治療方法

これら以外の治療方法について説明します。

サプリメント

これ以上の発毛を狙うならサプリメントでアミノ酸やたんぱく質、ビタミンなどを補うのがいいでしょう。

このようなアプローチを『オーソモレキュラー』といいます。

人の体は栄養素から出来ています。

毛髪も当然、栄養素から出来ています。

しかし、AGA患者さんのほとんどは十分な栄養素をとることが出来ていません。

栄養素が揃うことにより髪質が変わったりAGAが改善したりするのです。

白髪の予防にも効果的です。

「駅前AGAクリニックオリジナルサプリメント」は毛髪の主成分であるケラチンというタンパク質を多く含んでいます。

ケラチンは以下の18種類のアミノ酸から出来ています。

①シスチン ②グルタミン酸 ③ロイシン ④アルギニン ⑤セリン ⑥アスパラギン酸 ⑦スレオニン ⑧グリシン ⑨バリン ⑩アラニン ⑪フェニルアラニン ⑫イソロイシン ⑬チロシン ⑭リジン ⑮ヒスチジン ⑯メチオニン ⑰トリプトファン ⑱ヒドロキシプリン
また、海洋性コラーゲンペプチドはコラーゲンの生成を促します。

その他、N-アセチルグルコサミンやビオチン、持続型安定ビタミンC、ヒハツエキス、黒コショウ抽出物など総合的に毛髪の合成に必要な成分を配合しています。

メソセラピー

究極のAGA治療として最近はメソセラピーも人気があります。

内服薬の投与量を増やすにも、外用薬の濃度を上げるにも限界があります。

その限界を超えた最先端のの治療方法としてメソセラピーが注目されています。

毛髪を生やすには毛母細胞を活性化しなければなりません。

メソセラピーは極細針を使って直接毛根に薬剤を届けます。

針が細いため痛みはほとんどありません。

特に成長因子はこの方法でしか効果的に使うことは出来ません。

また、ミノキシジルなどその他の薬剤も混ぜて使うことができます。

メソセラピーには多彩な薬剤をカクテルとして混ぜて使うことが一般的です。

メソセラピーは、,em>副作用を出さずに色々な薬剤を効果的に使えるので難治性のAGAにも効果があると考えられています。

このように、生え際を生やすための治療だけでも様々です。

特に効果的とされているメソセラピーは、専門のクリニックでしか治療できません。

そのほかの投薬治療も、薬剤同士の組み合わせで効果が高まることがあります。

まずは一度クリニックを受診し、専門の医師に適切な処置をしてもらうことをお勧めします。

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― POINT ―
✔︎DHTを抑制し、抜け毛を防ぐことが重要
✔︎その上、発毛を促す治療を行うと効果的
✔︎メソセラピー×投薬治療で効果UP

まとめ

いかがでしたか?
上記のように、ヘアサイクルの乱れによる生え際の後退は、クリニックで専門的な治療を受けることで改善できます。

効果が出るまでの期間はメソセラピーで短縮することができますし、まずはクリニックを受診し、専門の医師に診察してもらってはいかがでしょうか。

駅前AGAクリニックでは患者さんに合わせた最適な治療方法をご提案しています。

副作用含め、どの程度の治療でどのくらいのご予算になるかなどしっかりご説明しています。

無駄に高額な治療をお勧めすることはありませんし、お見積りのみでも大丈夫です。

カウンセリングや診察は無料としていますのでお気軽にご相談ください。

執筆者
田坂洋介
2005年3月 昭和大学医学部卒業
2005年4月 昭和大学医学部付属初期臨床研修センタにて初期臨床研修開始
2007年4月 川崎市立川崎病院 麻酔科後期研修開始
2009年4月 麻酔科標榜医取得
2015年4月 大手毛髪専門クリニックで多数の症例を経験
2017年12月 駅前AGAクリニック大阪梅田院院長
資格:医師免許、麻酔科標榜医、麻酔科学会専門医、麻酔科学会指導医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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