円形脱毛症ってどんな病気?症状や原因、対策を紹介!
円形脱毛症は部分的にコインほどの大きさで抜け毛が広がるイメージがありますが、実際は広い範囲に抜け毛が広がるケースがあります。
今回は、円形脱毛症とはどのような病気なのかを説明し、さらに原因や対策をご紹介していきたいと思います。
原因や対策を知って、円形脱毛症を予防・改善していきましょう。
— 目次 —
円形脱毛症ってどんな病気?どんな症状がある?
それでは円形脱毛症とはどのような脱毛症なのかについて、解説していきたいと思います。
円形脱毛症の特徴は?
円形脱毛症には主に3つの特徴があります。
①ある日突然発症する脱毛症
円形脱毛症は、ある日突然、何の前触れもなく発症するタイプの脱毛症です。徐々に髪の毛が抜けていくということがなく、突然、局所の髪の毛がごっそりと抜け落ちてしまいます。
②老若男女を問わず発症する可能性がある
脱毛症というと、壮年期や中年期以降の男性に見られるようなイメージがありますが、円形脱毛症に関しては、男女差も年齢による差もなく、だれでも発症する可能性があります。
③再発することも多い脱毛症
円形脱毛症の程度によっては、治療をしなくても自然に治ってしまうケースがあります。ただ、そのような場合であっても、円形脱毛症は再発するケースがあるので注意が必要です。
- 円形脱毛症は何の前兆もなく症状が現れる脱毛症
- 円形脱毛症は男女・年齢の関係なく発症する可能性がある
- 円形脱毛症は再発することもある
円形脱毛症のタイプ
円形脱毛症はその程度や症状の表れ方で細かく分類されています。ここでは代表的な4タイプの円形脱毛症を紹介していきます。
①単発型の円形脱毛症
単発型の円形脱毛症は、皆さんがイメージする典型的な円形脱毛症です。ある日、コイン大のハゲが頭部に現れます。
男性によく見られる円形脱毛症(AGA)の場合、頭頂部や前頭部の薄毛が目立つこととなりますが、側頭部や後頭部など、どこにでも起こるのが円形脱毛症の特徴です。
②多発型の円形脱毛症
多発型の円形脱毛症は、コイン大のハゲが複数個できるタイプの円形脱毛症です。複数個のハゲが一度に現れるケースもあれば、単発型の円形脱毛症から移行するケースもあります。
抜け毛の部分が重なって不整形になった多発型円形脱毛症のことを、多発融合型脱毛症と言います。また、側頭部や後頭部に蛇行したように起こる多発型円形脱毛症、を蛇行円形脱毛症と呼ぶケースもあります。
多発型の円形脱毛症の特徴としては、再発を繰り返すリスクの高いこともあげられます。
③全頭型の円形脱毛症
全頭型の脱毛症はその名のとおり、頭髪全体が抜け落ちてしまうタイプの円形脱毛症です。
多発型の円形脱毛症が進行して起こるケースがほとんどです。
④汎発型の円形脱毛症
円形脱毛症というと、頭に見られるものと思いがちですが、眉毛やまつげをはじめ、全身の体毛がことごとく抜け落ちてしまうケースもあります。
そのような円形脱毛症のことを汎発型の円形脱毛症と呼んでおり、根治は非常に難しいとされています。
円形脱毛症の原因とは?
円形脱毛症の原因は、はっきりと特定されておらず、複数の説があります。
その中でも近年有力とされているのが自己免疫疾患です。
それでは円形脱毛症の原因と言われるものを見ていきましょう。
自己免疫疾患
現在では、円形脱毛症は自己免疫疾患の一種と考えられています。免疫機能が、外部の侵入者から私たちの身体を守るために働いています。
この働きをしているリンパ球(白血球の一種)が、私達の細胞(毛包)を攻撃することで円形脱毛症が起こると考えられています。
ストレス
ストレスは円形脱毛症の直接的な原因ではないのですが、ストレスが原因となって自律神経のバランスやホルモンバランスを乱すことは十分に考えられます。
その結果、免疫機構に異常をきたし、円形脱毛症のリスクを高める可能性があります。
つまり、過度のストレスによって自己免疫疾患が誘発される恐れがあるのです。
遺伝
欧米や中国でおこなわれた大掛かりな調査によると、円形脱毛症を発症したことのある人の一等親の発症率は、二等親の10倍近くになることが分かっています。
そのため、遺伝が演繹脱毛症の原因になりうると考えられています。
アトピーによるもの
円形脱毛症の患者の多くの人がアトピー素因を持つと言われています。
また、円形脱毛症患者の親戚や身内にアトピー素因を持つ事が多いです。
このことから、円形脱毛症とアトピー素因は関係があるということが分かります。
出産によるホルモンバランスの変化
妊娠中の女性は、通常よりも多くの女性ホルモンを分泌しています。女性ホルモンは、発毛作用があるため、発毛が促進されます。
しかし、出産後は女性ホルモンが通常値に変化するため、抜け毛が増えるのです。
抜け毛が増えるこの時期に円形脱毛症につながることがあります。
出産後は生活習慣や食生活、ストレスに注意して過ごすことが大切です。
- 円形脱毛症の原因は自己免疫疾患が有力とされている
- 遺伝やストレス、アトピー素因によって円形脱毛症のリスクが増す可能性もある
- 女性は出産後の抜け毛に注意が必要
円形脱毛症の治療・対策方法
円形脱毛症は原因不明の脱毛症であるため、根本的な治療法は現在のところありませんが、日本皮膚科学会によって推奨される対症療法はあります。
当院は皮膚科とは異なり薄毛の治療に特化しています。そのため、その人その人に合ったきめ細かなサポートをすることが可能です。
ステロイド製剤の内服や外服
円形脱毛症のもっともポピュラーな治療法が、ステロイド製剤を内服したり、頭皮に塗布したりすることです。
特に、抜け毛部分にステロイド製剤を注射する方法は高い発毛効果が期待されており、日本皮膚科学会からも円形脱毛症の治療法として「用いるべき治療法」とされています。
ただし、ステロイドの内服は副作用のリスクが高いので、当院では一切おこなっておりません。
局所免疫療法を行う
局所免疫療法も日本皮膚科学会によって、円形脱毛症に対して用いるべき治療法として推奨されています。
抜け毛の見られる部分に専用の治療薬を用いることで、頭皮にわざとかぶれを引き起こします。それによって免疫機構を抑制することが可能となります。
当院では頭皮へ機械的な刺激を与えることによって軽度の炎症を起こし、免疫機構を抑制します。その結果、高い発毛効果を実現しています。
身体への負担が少ない方法で改善しよう
円形脱毛症の原因は現在のところ、残念ながらハッキリとしたことがよく分かっていません。ただ、当院では薄毛のリスクを高める生活習慣や食習慣は必ずあると考えています。
例えば、肌質に合っていないシャンプーを使っていると頭皮環境を悪化させますし、極端なダイエットをおこなっていると、髪の毛を成長するためのエネルギーが不足してしまいます。
また、疲労状態や睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れるため、やはり髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
当院は薄毛治療のプロフェッショナルとして、その人その人の薄毛の原因を見極め、1人1人に合ったオーダーメイド複合治療を提供しています。
オーダーメイドの内服薬や外用薬、髪の毛の成長因子を頭皮下に注入する治療法の組み合わせは、実に600種類以上に及びます。そのため、多くの方に発毛効果を実感して頂いています。
- 円形脱毛症のポピュラーな治療法はステロイド製剤を用いること
- 局所免疫療法も日本皮膚科学会の推奨する治療法
- 当院では身体への負担が少ない方法を組み合わせて改善を図っている
まとめ
円形脱毛症の原因は今のところハッキリとしたことが分かっておらず、対症療法を施すのが治療法の中心となっています。
ただ、円形脱毛症には少なからずストレスが関与していると考えられています。そのため、当院では1人1人に合ったオーダーメイド治療を提案しています。
カウンセリングは無料でおこなっていますので、薄毛の心配をお持ちの方は、一人で悩まずにぜひ私たちにご相談ください。