薄毛治療にはどのような効果がある?治療法の種類や費用について

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薄毛に悩まされている男性はたくさんいらっしゃると思いますが、最近は病院やクリニックで薄毛を治療できる時代となっています。

では、どのようにして薄毛を治療するのでしょう。

また、薄毛の治療薬にはどのような効果があり、副作用のリスクがあるのでしょう。

今回の記事では薄毛を治療する方法や効果費用について解説します。

— 目次 —

治療対象になる薄毛とは

薄毛は病院やクリニックで治療できる時代になっていますが、では、具体的にどのような薄毛が治療の対象となるのでしょう。

また、男性と女性でなりやすい薄毛の種類はあるのでしょうか。

男性に見られる代表的な薄毛

それでは最初に、男性によく見られるタイプの薄毛について見ていきたいと思います。

また、それぞれの原因や特徴についても簡単に紹介します。

AGA

病院やクリニックで治療する、男性の薄毛の代表ともいえるのがAGAです。

AGAは英語の「Androgenetic Alopecia」の頭文字を取ったもので、日本では男性型脱毛症と呼ばれています。

男性に見られる薄毛のほとんどがAGAとも考えられており、病院やクリニックでも主にAGAを中心とした薄毛の治療に取り組んでいます。

AGAというと遺伝が原因となって起こると考えられがちなのですが、実際には精神的・身体的ストレスや生活習慣、食習慣、喫煙習慣など様々な原因が複雑に絡み合った結果として発症することがほとんどです。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、正確に言うと脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)にともなって抜け毛が増えるタイプの脱毛症です。

皮膚には無数の常在菌が棲みついていますが、その中にマラセチアという真菌の一種が存在しています。

マラセチアは皮脂をエサとしているため、皮脂の分泌量が過剰になると、マラセチアが大量に繁殖し、炎症性の皮膚疾患である脂漏性皮膚炎の発症リスクが高まります。

脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌量が多い場所であればどこにでも起こりうるのですが、頭皮は特に皮脂の分泌量が多い場所であるため、脂漏性皮膚炎を発症するリスクも高いのです。

脂漏性皮膚炎を発症すると、頭皮に炎症を起こし、頭皮環境が悪化します。

この結果、髪の毛が育つ土壌が乱れてしまい、薄毛になるリスクが高まるのです。

女性に見られる代表的な薄毛

薄毛というと男性だけの問題だと考えられがちですが、女性の10人に1人が生涯何らかの薄毛に悩まされるというデータもあるそうです。

では、女性にはどのような薄毛が見られるのでしょう。

女性型脱毛症

女性に多く見られる薄毛の代表ともいえるのが、女性型脱毛症(女性男性型脱毛症:FAGAとも)です。

女性の髪の毛が豊かで美しいのは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの働きによりますが、更年期に入ってエストロゲンの分泌量が減少すると、相対的に男性ホルモンの分泌量が増すこととなります。

その結果、いわゆる「女性らしさ」を保っていくことが難しくなります。

髪の毛は女性らしさの象徴ですが、エストロゲンの分泌量減少にともない、女性型脱毛症を発症するリスクが増すのです。

びまん性脱毛症

びまん性脱毛症は、女性に特徴的な脱毛症の1つです。

男性に見られる薄毛のように、局部がはげるようなことは少なく、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりすることが特徴です。

びまん性脱毛症の原因は、ホルモンバランスの変化や自律神経のバランスの乱れ、ストレス、極端なダイエットに伴う栄養不足など、様々です。

粃糠性脱毛症

女性に多い脱毛症としては、粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)もあげられます。

粃糠性脱毛症の原因としては、肌質に合っていないシャンプーや、ヘアカラー、パーマなどによる頭皮へのダメージがあげられます。

肌質に合わないシャンプーやヘアカラーなどによって頭皮環境が悪化すると、本来であれば剥がれ落ちるべき角質(フケ)が毛穴に詰まります。

その結果、毛包の状態が悪化し、抜け毛のリスクが増すのです。

男女ともに起こりうる脱毛症

男性と女性で特有の脱毛症があれば、男女ともに起こりうる脱毛症もあります。

その代表的なものを2つ紹介します。

円形脱毛症

円形脱毛症はいわゆる10円ハゲなどと言われる脱毛症で、男女だけでなく、年齢を問わずだれでも発症する可能性があります。

円形脱毛症というと、かつてはストレスが原因だと考えられていたのですが、最近では自己免疫疾患の一種だと考えられるようになっています。

ただ、詳しい原因はいまだによく分かっていません。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、いつも同じ場所で髪の毛を結んでいたり、同じ場所で分けていたりすることでリスクが増す脱毛症です。

牽引という直接的な外力によって髪の毛が抜けるわけではなく、牽引された場所に起こる血行不良によって、髪の毛の成長が阻害されることが薄毛の原因となっています。

POINT
  • 男性にもっとも多い薄毛がAGA
  • 女性によく見られる薄毛が女性型脱毛症や粃糠性脱毛症
  • 円形脱毛症は男女や年齢を問わず発症リスクがある

薄毛の治療法の種類

薄毛は病院やクリニックで治療可能ですが、具体的にどのような方法で治療するのでしょうか。

抜け毛を抑制し発毛を促す治療薬

薄毛の治療は、治療薬を用いて行うのが一般的です。

発毛効果を厚生労働省から認可された成分としては、フィナステリドとデュタステリド、そしてミノキシジルの3種類があります。

原因に応じてそれらの有効成分を配合した治療薬が用いられます。

発毛効果の高いメソセラピー

薄毛の治療を専門としているクリニックでは、皮下に直接グロースファクター(髪の毛の成長因子)を注入する治療もおこなっています。

投薬治療だけおこなうより、高い発毛効果が期待できます。

投薬治療の効果が期待できない場合は自毛植毛も

薄毛の範囲がある程度広がってしまった場合、後頭部の毛穴を皮膚ごと採取し、気になる場所に移植する自毛植毛がおこなわれるケースもあります。

薄毛の治療にはどれくらい費用が掛かる?

薄毛の治療は原則として自由診療なので、治療費や薬価は病院やクリニックで独自に設定することが可能です。

一般的には月に1万円から治療を受けられるところが多いようですが、当院では現状維持目的の場合、初回1ヶ月につき1,800円(2回目以降は4,200円)で治療を受けて頂くことが可能です。

POINT
  • 薄毛の基本的な治療法や投薬治療
  • 専門のクリニックでは発毛効果が高いメソセラピーもおこなっている
  • 薄毛治療は自由診療なので病院やクリニックによって費用もいろいろ

薄毛治療の効果

薄毛治療専門のクリニックでは、様々な方法で薄毛の改善に取り組んでいます。では、薄毛治療を行うことで、どのような効果が得られるのでしょうか。

ヘアサイクルを正常にする

薄毛治療によって得られる効果として、ヘアサイクルを正常にすることが挙げられます。ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味します。

ヘアサイクルは通常、髪の毛の成長期→退行期→休止期→再び成長期といったようにサイクルしており、この大部分を成長期が占めています。

しかし、何らかの原因により、ヘアサイクルの周期が乱されると、髪の毛の成長期が短くなり、退行期や休止期が早く訪れることになります。

髪の毛1本1本につきヘアサイクルの周期は異なっており、ヘアサイクルの周期が乱れた毛穴が増えることで、徐々に薄毛になるリスクが高まります。

男性でも女性でも、薄毛の方にはヘアサイクルの乱れが見られるケースが多いです。クリニックでの治療は、ヘアサイクルの周期を正常にさせることが目的の1つです。

抜け毛を抑制する

男性に見られる薄毛の多くがAGAによるものですが、この原因の1つが、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素が活発に働くことです。

5α-リダクターゼは、体内に存在する酵素の一種であり、男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際、触媒として重要な役割を果たします。

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターと結合し、抜け毛の原因となる有害なサイトカインを産生します。

クリニックでは、プロペシアと呼ばれる治療薬によって、5αリダクターゼの抑制に取り組んでいます。これにより、抜け毛を抑制することが可能になります。

発毛を促進する

薄毛治療専門のクリニックでは、ミノキシジルを利用し、発毛の促進にも取り組んでいます。ミノキシジルには、血管を拡張し、血液の循環を促す効果があります。

これにより、頭皮環境を改善し、髪の毛が生えるための環境を整えることができます。プロペシアとは異なり、ミノキシジルは女性も使用可能です。

効果が感じられる期間

薄毛治療の効果が感じられるまでの期間には個人差があり、半年は継続して治療を行うことが重要です。人によっては、3、4ヶ月ぐらいから効果が出始める場合もあります。

POINT
  • 薄毛治療を行うことで、ヘアサイクルを正常化させる効果が期待できる。
  • クリニックでは治療薬により、抜け毛の防止と発毛の促進に取り組んでいる。
  • 治療は最低でも半年は続けることが大切である。

薄毛の治療を専門のクリニックで行う利点

薄毛の治療は病院でも専門のクリニックでも受けられますが、特に専門のクリニックで治療を行うことにはたくさんのメリットがあります。

薄毛の治療に特化している

薄毛治療専門のクリニックは、薄毛の治療に特化しています。

仮に自分が便秘に悩んでいるとして、消化器内科と便秘外来のどちらを受診したいと思うでしょうか。

おそらく便秘の治療に特化している便秘外来を選択するのではないでしょうか。

薄毛に関しても同様で、薄毛治療に特化しているクリニックを受診するのがおすすめです。

副作用のリスクを踏まえたうえで治療をおこなえる

実は、薄毛の治療薬は通販や個人輸入で購入することも可能です。

ただ、医薬品には必ず副作用のリスクがありますし、自己判断で服用した場合、国の救済措置も受けられなくなります。

専門のクリニックには医師が常駐しているため、副作用のリスクについて十分理解したうえで、安全に治療薬を用いることが可能です。

日常生活のアドバイスも受けられる

薄毛治療専門のクリニックは、薄毛を改善することに特化しています。

このため、クリニックでの治療だけでなく、日常生活のアドバイスも行うなどして、発毛をトータルでサポートしています。

POINT
  • 専門のクリニックは薄毛治療に特化している
  • 医師の指導下で治療をおこなうことで副作用のリスクを最小限に留められる
  • 専門のクリニックでは生活習慣などに関するアドバイスも受けられる

まとめ

男性に見られる薄毛の多くがAGAによるものであり、AGAは進行型の脱毛症であるため、発症が疑われる場合、なるべく早めに治療を開始することが重要です。

また、薄毛は男性だけの問題ではなく、女性の中にも薄毛に悩まされている方が少なくありません。

駅前AGAクリニックでは、男性だけでなく、女性の薄毛も専門に取り扱っています。プライバシーに配慮した空間作りと、完全予約制の診療により、女性の方でも人目を気にせず、安心して治療に取り組んでいただけます。

投薬治療はもちろんのこと、早期の発毛効果が期待できる注入療法も行っております。治療に関するご質問や、費用に関するご相談も承っておりますので、まずは無料カウンセリングでご相談ください。

監修者
大藪 顕
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格:日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、日本レーザー医学会認定医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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