円形脱毛症にはかゆみがともなう?かゆみの原因と治療法について

円形脱毛症かゆみ
円形脱毛症は、年齢や性別に関係なく、誰にでも起こり得る脱毛症として知られています。

ある日突然発症するのが特徴ですが、中には発症前や脱毛の進行中にかゆみを感じる方もいらっしゃるということです。

では、なぜ円形脱毛症の発症にともなってかゆみが生じるのでしょうか。

その原因や、円形脱毛症の治療法について紹介したいと思います。

— 目次 —

円形脱毛症とは

円形脱毛症にともなうかゆみの原因について迫る前に、そもそも、円形脱毛症とはどのような脱毛症なのかについて解説したいと思います。

特徴

円形脱毛症の特徴としては、年齢や性別を問わず、誰にでも発症しうる脱毛症だということがあげられます。

男性の脱毛症としてよく知られているAGA(男性型脱毛症)は思春期以降によく見られるという特徴があり、女性に見られる薄毛としてよく知られているびまん性脱毛症は、更年期以降によく見られるという特徴があります。

円形脱毛症の場合は、そのような脱毛症のように好発年齢がなく、高齢者はもちろんのこと、小学生が発症することもあります。

原因

これほど科学が進歩した現代においても、円形脱毛症のハッキリとした原因は分かっていません。

一時、ストレスが円形脱毛症の原因と考えられた時期がありました。

ただ、その後の研究によって、円形脱毛症を発症する方の割合と、自律神経系の疾患を発症する方の割合とに、有意の関連性は認められないことが分かってきました。

現在、円形脱毛症は自己免疫疾患の一種と考えられています。

自己免疫疾患とは、何らかの原因によって、自分の身体を守るべき免疫系(白血球)が、自分の細胞を攻撃してしまう疾患を意味します。

円形脱毛症の場合、身体を守ってくれるはずの白血球(主にリンパ球)が毛包を攻撃することで、頭皮から髪の毛が抜け落ちてしまうと考えられています。

ただ、それについても円形脱毛症にともなう抜け毛のメカニズムが分かっているだけのことで、やはりその原因についてはよく分かっていません。

種類

円形脱毛症は、抜け毛の範囲や髪の毛の抜け方によって、いくつかの種類に分けられています。

ここでは代表的なものをいくつか簡単に紹介しておきたいと思います。

単発型

円形脱毛症といった場合にイメージされるのがいわゆる10円ハゲですが、単発型の円形脱毛症を発症した場合、コイン大のハゲが1つできます。

多発型

コイン大のハゲが複数個できるのが特徴です。

単発型の円形脱毛症から移行するケースもあり、いったん治っても再発する可能性が高いとされています。

全頭型・汎発型

はげの大きさがコイン大にとどまらず、頭皮全体に及ぶのが全頭型の円形脱毛症の特徴です。

また、汎発型の円形脱毛症になると、髪の毛だけでなく、眉毛やまつげ、体毛まですべて抜け落ちてしまいます。

円形脱毛症の中でも難治例とされています。

POINT

円形脱毛症は年齢や性別を問わず誰にでも起こり得る脱毛症で、コイン大のハゲが1つできることもあれば、広範囲にわたって抜け毛が起こるケースもある。

円形脱毛症にともなうかゆみの原因

円形脱毛症を発症したとしても「強いかゆみ」はともなわないとされますが、調査によっては円形脱毛症を発症した方のおよそ半数が何らかのかゆみを訴えたというデータもあります。

では、かゆみの原因としてはどんなことが考えられるのでしょう。

乾燥

円形脱毛症にともなうかゆみの原因として考えられるが、頭皮の乾燥です。

冬になって空気が乾燥すると、お肌がかゆくなるという方は少なくないのではないでしょうか。

円形脱毛症の程度によっては、かなり広範囲にわたって頭皮がむき出しになってしまいます。

その結果、頭皮が乾燥し、かゆみが出ると考えられるのです。

かぶれ

頭皮は全身の中でもっとも皮脂の分泌量が多い場所なので、清潔にしていないと過剰に分泌された皮脂と雑菌がまじりあい、かぶれを起こしてかゆくなることがあります。

ストレス

順天堂大学の環境医学研究所の研究によって、仕事や勉強にともなうストレスにより、かゆみが起こる可能性もあることが分かってきています。

乾燥などの外的要因だけではなく、ストレスも原因になると考えられています。

治癒反応

実は、円形脱毛症にともなうかゆみが、治癒反応というケースもあります。

それを利用した治療法もあるのですが、後程詳しく紹介したいと思います。

POINT

円形脱毛症にともなうかゆみの原因としては乾燥やかぶれ、ストレスなどがあげられているが、実は治癒反応のケースもあるため注意が必要。

かゆみが見られる場合は何科に行けば良い?

頭皮に痒みが見られる場合は、何科で見てもらえるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

皮膚トラブルは基本的には皮膚科へ相談

頭皮は、肌と同じように皮膚の一部です。

頭皮がかゆいといった症状は肌トラブルの一つであるので、基本的には皮膚科の管轄となるのです。

皮膚科を受診すると、内服薬や外用薬が処方され、原因を突き止めながら治療することができます。

頭皮のかゆみは病気の可能性もあるため、症状が出てきたらできるだけ早く受診することをおすすめします。

一人で悩んだり判断したりせず、専門家に相談して解決するようにしましょう。

薄毛治療専門クリニックへも相談できる

頭皮がかゆい場合は、AGAクリニックなどの薄毛治療専門のクリニックに相談する事もできます

頭皮のかゆみは自身でのケアでは解決しないことがあります。

駅前AGAクリニックでは、専門の毛髪診断士や医師によるカウンセリングでを受けることで、安心して治療を進めていくことができます

かゆみが見られる場合は、AGAクリニックへ相談しましょう。

頭皮がかゆい時は円形脱毛症以外の病気可能性も

円形脱毛症によるかゆみの原因を説明してきましたが、頭皮のかゆみにはそれ以外の病気の可能性もあるのでしょうか。

かゆみを伴う病気として、脂漏性皮膚炎が挙げられます。

脂漏性皮膚炎は、皮脂によってマセラチア菌が異常繁殖することで頭皮が炎症を起こしてしまう病気です。

フケやかさぶたなどの症状があり、頭皮のかゆみが出ます。

かゆみが生じることでかきむしると毛が抜けてしまいます。

また、頭皮に炎症が起こることでヘアサイクルが乱れたり、発毛に悪影響を与えてしまう可能性があります。

脂漏性皮膚炎による炎症を放置していると、炎症が悪化する恐れもあります。

専門家に相談することで、不安を解消できますし、悪化する前に治療に取り組むことで早く治すことができます。

このような症状が見つかった場合は、すぐにAGAクリニックを受診しましょう。

円形脱毛症が気になる場合の対処法

円形脱毛症は原因不明であり、どれくらいの期間で治るのかもはっきりしません。

そのような場合、次のような対処法がおすすめとなっています。

かつらやウィッグを利用する

円形脱毛症が治るまでの期間、かつらやウィッグを利用するという手があります。

最近はおしゃれなウィッグも増えてきているので、ファッション感覚で楽しまれる方も増えてきています。

帽子やフードを被る

全頭型の円形脱毛症や、汎発型の円形脱毛症など、広範囲にわたって頭皮が露出してしまった場合、帽子やフードを被るのもよいでしょう。

気にしすぎない

かつてプロ野球で活躍された選手の中に、小学生低学年の時に、汎発型の円形脱毛症を発症したという方がいます。

その方も子供の頃からずいぶん悩まされたそうですが、次第に「意外と周りは気にしていない」ことに気が付いたそうです。

円形脱毛症を発症した子供に対しても、「10人の内2人が悪口を言ったからといって、全員が悪口を言っていると考えるのはもったいない」とアドバイスをしています。

脱毛症の症状を気にしすぎることでそれがストレスとなり、症状をさらに悪化させてしまう可能性もあるため気にしすぎないことも重要になります。

円形脱毛症の治療なら当院がおすすめです

円形脱毛症の治療は主に皮膚科でおこなわれるのが一般的ですが、当院は薄毛治療専門のクリニックにしては珍しく、円形脱毛症の治療もおこなっています。

一般的な円形脱毛症の治療法

円形脱毛症の治療法としてもっとも一般的なのが、ステロイド製剤の外用や内服です。

また、ステロイドを皮下に注射する方法や、局所免疫療法といって、頭皮にわざとかぶれを起こす治療法もあります。

当院の治療の特徴

当院では副作用のリスクが高く、離脱も困難なステロイド製剤の内服は一切おこなっていません。

スキンスタンプを用いた局所免疫療法にプラスして、その人その人に合ったオーダーメイドの治療法を提案しています。

スキンスタンプとは頭皮に機械的な刺激による軽度の炎症を起こして症状を改善させる治療になります。

円形脱毛症の治療なら当院がおすすめの理由

餅は餅屋という言葉がありますが、円形脱毛症も本来であれば皮膚科ではなく、薄毛治療専門のクリニックで見るべきものではないかと考えています。

当院は薄毛治療専門のクリニックには珍しく、円形脱毛症の専門外来を設けており、これまでに多くの治療経験を培ってきました。

薄毛治療専門のクリニックだからこそできる円形脱毛症の治療を、より多くの方に受けていただきたいと願っております。

まとめ

円形脱毛症の原因ははっきりとしたことが分かっていないため、原則として対症療法が施されることとなります。

ただ、当院は薄毛治療専門のクリニックとして、円形脱毛症の改善にも取り組んでいます。

症状があれば必ず原因はあるはずです。

円形脱毛症にお悩みの方は、私たちと一緒に改善していきませんか?

もしご不安な点がありましたら、無料カウンセリングよりなんでもご相談いただければと思います。

監修者
片山 聖子
平成12年 横浜市立大学医学部卒業
平成12年 東京慈恵会医科大学皮膚科研修医・レジデント
平成15年 北里研究所病院美容医学センター勤務
平成16年 東邦大学大橋病院皮膚科勤務
平成20年 都内美容皮膚科クリニックにて、皮膚科、美容皮膚科、毛髪治療を経験
令和2年 駅前AGAクリニックグループにて勤務
令和3年 駅前AGAクリニック新潟院院長
資格:日本皮膚科学会皮膚科専門医 日本医師会認定産業医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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