壮年性脱毛症とAGAの違いとは?セルフチェックの方法もご紹介!

壮年性脱毛症

壮年性脱毛症は、壮年期にみられる脱毛症のことで、男性だけでなく女性にみられることもあります。では、なぜ壮年性脱毛症を発症してしまうのでしょうか。

今回の記事では、壮年性脱毛症とAGAの違いや、セルフチェックの仕方についてご紹介します。

— 目次 —

壮年性脱毛症とは?AGAの違いについて

壮年性脱毛症とは

壮年性脱毛症とは読んで字のごとく、壮年期にみられる薄毛(脱毛症)のことを意味します。早い方の場合は20歳ころから発症がみられ、若ハゲと呼ばれることもあります。

壮年性脱毛症とAGAの違い

男性にみられる代表的な脱毛症の1つにAGAがあります。思春期以降の男性にみられる脱毛症で、放っておくと確実に進行することが特徴としてあげられています。

実は、壮年性脱毛症もAGAに分類される脱毛症です。

ただ、AGAが男性にみられる脱毛症であるのに対し、壮年性脱毛症は女性にもみられます。女性にみられる壮年性脱毛症のことを、FAGAと呼んでいます。

とは言うものの、一般的に壮年性脱毛症とAGAは同じだと考えて問題ありません。

主な症状の現れ方

AGAの特徴として、思春期以降に発症し、徐々に進行するということがあげられています。

症状の進行段階に従って治療方法・使用する薬が異なります。

そのため、自分はどの段階にいるのかを知ることが重要です。

ここからは、日本人皮膚科医である高島巌先生が作った指標である高島分類を元に、日本人にみられる壮年性脱毛症の進行過程を見ていきたいと思います。

初期

壮年性脱毛症の初期には、まだ薄毛が目立たないことも少なくありません。ただ、頭を触ってみると、頭皮が硬くなっているケースがあります。

また、シャンプーをしたときに地肌が目立ってきたり、排水溝に詰まる髪の毛の量が増えたりすることもあります。

中期

壮年性脱毛症が進行した場合、前髪が後退したり、頭頂部の薄毛が目立ったりすることがあります。

特に日本人に特徴的なのが、額の生え際はそれほど後退していないのにも関わらず、頭頂部の薄毛が目立つというパターンです。

末期

壮年性脱毛症の末期を迎えると、額の生え際から進行した薄毛と、頭頂部の薄毛とがつながり、広範囲にわたって髪の毛のないゾーンが増えてしまいます。

POINT
  • 壮年性脱毛症はAGAの一種である
  • 壮年性脱毛症は男性だけでなく女性にもみられる
  • 対策を講じないと壮年性脱毛症は徐々にかつ確実に進行する

壮年性脱毛症の原因

それでは次に、壮年性脱毛症がなぜ起こるのか、そのメカニズムや原因についてみていきたいと思います。

壮年性脱毛症のメカニズム

壮年性脱毛症が起こるメカニズムとして、ホルモンバランスが変化することにより、抜け毛を引き起こすシグナルが出されることがあげられます。

男性にみられる壮年性脱毛症の場合、男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)へと多く変化していることが特徴です。

ジヒドロテストステロンは、アンドロゲン受容体と呼ばれる男性ホルモン受容器と結び付き、脱毛を引き起こすシグナルを出すことが分かってきています。

女性の場合、年齢とともに女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少することで、相対的に男性ホルモンの量が増え、それが原因で抜け毛を引き起こすと考えられています。

壮年性脱毛症の主な原因

実は、壮年性脱毛症の原因は人によって実にさまざまです。そこで、壮年性脱毛症の主な原因についてご紹介します。

毛周期の短縮

毛周期とは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでのサイクルを意味します。通常、毛周期は2年から6年となっており、その大半を髪の毛の成長期が占めています。

壮年性脱毛症が起こっている方には、髪の毛の成長期短縮がみられます。髪の毛の成長期が短くなることで、毛穴に髪の毛が存在しない時間(休止期)が増えます。

そのような毛穴の数が増えることによって、徐々に薄毛が目立つようになるのです。

毛母細胞が生きていればまた毛穴から髪の毛が生えてくるのですが、毛母細胞が死滅してしまった場合、その毛穴からは髪の毛が生えてこなくなります。

食事による栄養不足

私たちの身体は食べたものによって作られていますが、髪の毛も例外ではありません。

髪の毛を構成する主な成分がたんぱく質の一種であるケラチンですが、たんぱく質の摂取量があまりにも不足した場合、髪の毛を強く・太く育てることができなくなります。

また、ビタミンやミネラルが不足すると、全身の血行が悪くなったり、髪の毛の成長を阻害したりします。

睡眠不足やストレス

睡眠不足やストレスも壮年性脱毛症の原因の1つです。私たちの体内では、寝ている間に細胞分裂が活発に起こります。

髪の毛も毛母細胞が分裂することで成長しますが、睡眠不足状態が長く続くと、毛母細胞の分裂を妨げ、結果として壮年性脱毛症のリスクを増すのです。

また、ストレス状態が継続した場合、交感神経と副交感神経から成る自律神経のバランスが乱れます。

自律神経は私たちが意識しなくても、勝手に働いてくれている神経です。

髪の毛の成長につながる細胞分裂も、自律神経のバランスによって正常に保たれていますが、ストレスによって自律神経のバランスが乱れることで、細胞分裂に支障を来し、壮年性脱毛症のリスクを増すこととなるのです。

POINT
  • 壮年性脱毛症はホルモンバランスの変化によって起こる
  • 壮年性脱毛症は毛周期の短縮によって進行する
  • 壮年性脱毛症の原因は人によって実にさまざまである

壮年性脱毛症のセルフチェック

セルフチェックで壮年性脱毛症と完璧に判断することはできませんが、以下のような症状が出ている場合、壮年性脱毛症を発症している可能性があります。このような際は、専門のクリニックを受診すると良いでしょう。

抜け毛の本数がかなり増えた

以前と比べて抜け毛の本数がかなり増えている場合、壮年性脱毛症を発症している可能性があります。

日本人の頭髪はおよそ10万本とされており、1日当たり50本から100本の抜け毛であれば特に問題ありません。

しかし、抜け毛の本数を正確に数えることは難しいです。

このため、排水溝に詰まる抜け毛の量や、ドライヤーを終えた後に床に散らばっている抜け毛の量が増えてきていないか等、チェックするようにしましょう。

髪の毛が細くなった

以前と比べて髪の毛が細くなってきた場合、壮年性脱毛症を発症している可能性があります。抜けた髪の毛が細くなっていないか、確認してみましょう。

ただ、髪の毛が急に細くなることはないため、髪の毛が細くなってきていることに気が付かないケースもあります。

このような場合、髪の毛全体のボリュームを確認すると良いでしょう。髪の毛のボリュームが少なくなってきた場合、髪の毛が細くなってきている可能性があります。

抜け毛に毛根が見当たらない

髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期をヘアサイクルと呼びますが、正常なヘアサイクルによって抜け落ちた髪の毛には、毛根に毛根鞘という、透明なゼリー状の物体が付着しています。

毛根鞘には、髪の毛を頭皮に繋ぎ止める働きがありますが、ヘアサイクルを終えた髪の毛は、毛根鞘ごと抜け落ちます。

ただ、ヘアサイクルの乱れによって、髪の毛が成長しきらないうちに抜け落ちた場合、抜け毛に毛根鞘が見当たらないこともあります。

毛根鞘が見当たらない髪の毛は、栄養不足などが原因となり、十分に成長しないうちに抜け落ちている可能性があります。このような抜け毛が増えてくると、壮年性脱毛症の発症リスクも高めることになります。

頭皮が透けて見えるようになった

壮年性脱毛症のセルフチェックとしては、頭皮の状態を確認するという方法もあります。頭皮が透けて見えるようになっている場合、壮年性脱毛症が進行している疑いがあります。

親戚に薄毛の人がいる

男性に見られる代表的な薄毛であるAGAの原因として、遺伝もあります。このため、親戚に薄毛の人がいる場合、壮年性脱毛症を発症する可能性があります。

POINT
  • 抜け毛の量が急に増えた場合、壮年性脱毛症を発症している可能性がある。
  • 壮年性脱毛症のセルフチェックとして、抜け毛の状態を確認することも良い。
  • 頭皮が透けて見える場合、壮年性脱毛症を発症している可能性もある。

壮年性脱毛症を予防・改善するには

壮年性脱毛症は進行型の脱毛症であるため、まずは予防することが第一です。

また、発症が確認された場合、直ちに対策を講じることが重要です。

生活習慣・食生活の改善

排水溝に詰まる髪の毛の量が気になりだしたら、生活習慣や食習慣を見直してみましょう。

睡眠不足状態やストレス状態を改善し、栄養バランスの取れた食事を意識することが重要です。

日々のヘアケア

壮年性脱毛症に限らず、抜け毛は頭皮へのダメージによってそのリスクを増します。そこで、日々のヘアケアを見直してみましょう。

シャンプーを変えてみる

多くの方がシャンプーを利用して洗髪すると思いますが、実は、市販のシャンプーの中には、髪の毛にとって有害な成分が含まれていることも少なくありません。

特に洗浄力を高めるための合成界面活性剤が配合されている場合、頭皮を守るために必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあり、それが頭皮のダメージへとつながります。

壮年性脱毛症を予防、改善するためには、天然由来の成分から作られたシャンプーに変えるとよいでしょう。

育毛剤を利用する

壮年性脱毛症を予防するのであれば、育毛剤の利用もおすすめです。

ただし、育毛剤は髪の毛の成長をサポートするためのものであり、髪の毛を生えさせるためのものではありません。あくまでも予防目的で利用することが重要です。

専門の医師に相談する

もし壮年性脱毛症が疑われるのであれば、専門の医師に相談することが重要です。なぜなら、薄毛の原因は実にさまざまであり、脱毛症にもいくつかの種類があるからです。
壮年性脱毛症が不安な方は、なるべく早めに専門家へ相談することが重要です。

壮年性脱毛症は進行型の脱毛症なので、何もせずに放置していると、薄毛が進行してしまいます。

薄毛を専門とするクリニックの中には、男性だけを専門としているクリニックもありますが、駅前AGAクリニックでは男性だけでなく、女性の薄毛も専門的に扱っております。

また、600パターン以上に及ぶ治療法をご用意して、患者様1人1人に合った治療法を提案しております。

予算に応じて通いやすいプランをご用意しておりますので、将来の薄毛を予防したい方も、現在の薄毛を改善したい方もぜひ一度ご相談ください。

POINT
  • 壮年性脱毛症を予防するためには生活習慣や食生活の見直しが重要
  • 普段から育毛剤を利用することで壮年性脱毛症の予防につながる
  • 壮年性脱毛症が疑われる場合は早めに専門の医師へ相談することが重要

まとめ

壮年性脱毛症はAGAの一種ですが、男性だけでなく女性にもみられます。

特に男性の場合、何ら対策を講じないでいると、薄毛が徐々にかつ確実に進行してしまいます。

女性の場合、男性のように局所がはげ上がるようなことはありませんが、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えるようになったりします。

現在、薄毛は専門のクリニックで治療できる時代となっています。

駅前AGAクリニックでは、600パターン以上の治療法をご用意し、患者様1人1人に合ったプランをご提案しております。

カウンセリングは無料で行っておりますので、髪の毛のボリュームや抜け毛の量が気になりだしたら、できるだけお早めにご相談ください。

監修者
岩井 麻希
平成16年 金沢大学医学部 卒業
平成18年 金沢大学医学部付属病院および市立砺波総合病院にて臨床研修終了
平成18年 金沢医科大学形成外科入局
平成19年 市立砺波総合病院 形成外科
平成21年 金沢医科大学 形成外科
平成23年 太秦病院 皮膚科・形成外科
資格:日本形成外科学会専門医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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